西宮神社

高知市長浜門前857(平成23年4月1日)

東経133度32分45.2秒、北緯33度29分52.35秒に鎮座。

 この神社は長宗我部少将元親公の霊を祀る秦神社の境内社です。
 神社の入口は秦神社境内入口の西に作られ、土佐型の優雅な狛犬が護っています。鳥居を潜ると平坦な参道が30m程続き、そこから石段の参道で境内へと上がっています。境内には開放的な拝殿と流造の本殿が建立されています。

 御祭神:未詳、配祀:恵美須大神
 祭礼日:7月13日、10月14日
 境内社:山祇神社
 由緒:御創建、縁起沿革等は未詳、云い伝えによると、天正14年、豊後の戸次川の戦に出陣する際、長宗我部の家臣、芳原七郎は曽和家所有の畑で馬蹄にかかった神鏡を拾いあげた。この戦いは歴史的な激戦で長宗我部信親公以下、740余名の土佐武士が討死するという敗北をきしたが無事帰国した七郎は奇瑞ありとこの鏡をここに祭り西の宮と称した。
 その後、御社号が同じであることから、摂津国(兵庫県)の西宮神社から恵美須大神を御勧請し合祭したため、西宮戎とも、又、西の宮権現とも称したが、明治元年、西宮神社と改称した。
 こうした縁起から、近年に至る迄、当社本殿の鍵は曽和家が預かり、祭典のつど御扉の開閉をしたという。
 又、この鏡については、一説に長浜村の曽我部平助の先祖が元親公と共に朝鮮の役に出陣し、帰国した際得たものともいわれる。

社頭
神社入り口にいる安政4年生まれの土佐型狛犬
珍しく阿は口中に玉を含み、吽は玉に手を置いていますが、姿は土佐型そのもので、巻き毛が大きな渦を巻き、優しく優雅な顔つきや姿をしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(安政4年(1857)丁巳6月吉辰日建立)
入口に立つ根巻鳥居
参道の様子
石段の参道は数段で右に曲がり、真北にかなり直登してから、又、左に曲がって境内へと行き着きます。
境内入口
境内の様子
拝殿
本殿