諏訪神社

常陸大宮市高部(平成19年6月10日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、国道293号線を常陸太田市方面に向かい、道の駅「みわ」を過ぎて間もなく、信号のある交差点を国道と別れて直進し、次の信号を左折した諏訪前地区にあります。最初に大正9年の狛犬が迎えてくれます。次が陶製の狛犬でしょうか。年代不明です。そして拝殿前の狛犬です。これも年代不明でした。神社へのもう一つの入り口にも、昭和33年の狛犬が居りました。本殿は文化財に指定されていて、本殿の前にも狛犬が居るらしいですが、見ることは出来ません。

 御祭神:健御名方命、八坂比売命
 例祭日:毎月1日、15日、28日
 由緒:この社は高部地域の産土神です。大同元年(806)10月、信濃国(長野県)諏訪大社の分霊を祀ったのが起源といわれている古社です。悪疫流行・旱魃の際などに霊験があると伝えられ、また武神として、あるいは産業の神としても霊験あらたかなものがあるといわれています。尚、諏訪大社の分社は全国に約9000社ほどあり、うち長野県には1112社、茨城県は意外と少なく26社ほどが鎮座しています。(「茨城高等学校史学部OB会のWebへようこそ!」より)

神社入口 参道と鎮守の杜の様子
参道にいる大正9年生まれの江戸流れ狛犬
体表に苔が付いているせいではありませんが、何とも老成した感じで、均整のとれた、落ち着いた狛犬です。阿は小さな玉を持っています。前脚が太く逞しいですね。
(大正9年(1920)建立)
階段下の建立年代不明の何とも厳つい備前焼の狛犬です。
この環境で、陶器製の狛犬が殆ど損傷もなく維持できているのは大変貴重な事で、そんなに古い物とは思えませんが、これからも大事にしていただきたいですね。
境内の様子と拝殿前の狛犬
拝殿前、建立年代不明の江戸流れ狛犬
この狛犬を見た時、すぐに日立市入四間町・御岩神社の狛犬を思い出しました。よく見ると随分違うのですが、耳の流れ具合や、身体の滑らかな感じが類似しています。あちらは若々しい狛犬ですが、これは中年世代の自信に溢れた貫禄があります。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿・本殿を側面から
拝殿正面 拝殿側面
拝殿額「隆盛豊社」 一段高く文化財指定の本殿
鎌が描かれた奉納額
境内社 多数の境内社
裏参道入口にいる、昭和33年生まれの超デブリン狛犬
石工名は余りに達筆で、読み取りが間違っているかも知れません。阿はやはり親そっくりのデブリンの子狛を連れ、吽は玉を持っています。
(石工・烏山町 浅井祥之? 昭和33年(1958)4月27日建立)