愛宕神社

大月市大月町真木 (平成22年3月28日)

この神社は、中央高速・大月ICの北西1.5km程の辺り、真木お伊勢山公園と呼ばれる丘の上に鎮座する上真木大神社の境内社で、上真木五福参りの一社です。案内図はこちら。

愛宕神社縁起碑
愛宕神社は、火之神、迦具土神を祀り、古来火伏せの神として信仰されている。我が国の最も古い国書。古事記、日本書紀によれば、伊邪那岐、伊邪那美の夫婦神によって、大八州国が生まれ、多くの神々が誕生するが、伊邪那美の神は迦具土神を生んだ為に神去られたとある。京都市右京区嵯峨愛宕町に鎮座する愛宕神社は、京都の北西に聳える愛宕山上にあって、王城の鎮護・防火の守護神として崇められ、全国津々浦々に祀られる愛宕神社の御本社である。ここ御伊勢山に祀られる愛宕神社は、大正年代から昭和に欠けて、当地域に発生した相継ぐ民家の火災を憂いた住民により、昭和初期に御本社から御分霊を奉迎し、鎮座した者である。
爾来、大月市消防団第三分団第八部が地域住民の平穏な生活、防火防災を願い護持奉斎に当たり今日に至る。
境内由緒書より。原文はこちら。

神社全景

江戸時代初期の火事法令

1.火を付る者をしらば、早々申出べし、若かくしたるにおいては、其の罪重かるべし、たとい同類たりというとも、
  申出るにおいては其の罪をゆるされ急度御褒美下るべき事
1.火を付る者を見付ば、これを捕へ早々申出べし、見のがしにすべからざる事
1.あやしき者あらば、せんさくをとげて、早々御代官地所へ召連来るべき事
1.火事之節、鎗、長刀、脇指等抜身にすべからざる事
1.火事場其外何連の所にても、金銀諸包ひろいとらば、御代官地へ持参すべし、
  若隠置地所よりあらわるるにおいては其罪重かるべし
1.たとい同類たりというも申出るたぐいは、其罪をゆるされ御褒美下さるべき事
  右条々守之相可、若相背於者、罪科行被可者也
  正徳元年五月 奉行

狛犬と社殿