諏訪神社

甲州市大和初鹿野(平成22年3月29日)

東経138度46分54.65秒、北緯35度38分11.69秒に鎮座。

 この神社は大和小学校の直ぐ東に鎮座しています。入り口に立つ台輪鳥居を潜ると随神門があり、境内正面には赤い屋根の拝殿、その奥には寛政5年(1793)下山大工土橋文蔵茂祇によって再建された、一間社、千鳥破風・軒唐破風つき入母屋造の華麗なる本殿が建立されています。この本殿は県指定文化財となっていますが、その彫刻の見事さは言葉では表せないほどで、「甲州流の完成期に近い作品」と言われるのも肯けます。この本殿の素晴らしさに夢中になり、樹齢二千数百年を経ていると言われる御神木の朴の木を撮してくるのを忘れてしまったほどです(単なる言い訳?)。

 御祭神:建御名方命
 境内社:稲荷神社、山神など
 由緒:鶴瀬、宮本、水野田、丸林区の産土の神であり、別名を日向宮とも言います。
 起源は不詳ですが、古書に曰く「建御名方命諏訪よりこの地に巡狩せられし折、供奉の臣足病をなして困苦甚だし。里人蘆茅を以て日向に一宇を結び治療を奨めしに、日を経て茅屋の傍に温泉湧出せり。よって供奉の臣浴し見たるに足痛たちどころに癒え、附近の野にて狩りをし初めて鹿を射たれば「初鹿野」の名を賜えりと。里人此処に一宇を建てて祀れり」とあります。

社頭
神社入口
入り口に立つ台輪鳥居 鳥居に架かる額
「諏訪宮」
随神門
随神さん
拝殿
県指定文化財・本殿
寛政5年(1793)下山大工土橋文蔵茂祇によって再建された、一間社、千鳥破風・軒唐破風つき入母屋造。
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道祖神 合社、境内社・稲荷神社
山神 末社
末社 嘗ては甲州街道三本杉と言われていた大杉の根元
大杉案内はこちら
境内のそこかしこに聳える現代の大杉
境内に祀られている仏像