千塚八幡神社

甲府市千塚3(平成17年6月5日)

この神社は千塚3丁目、北バイパス・山手通り沿いに鎮座し、その北には加牟那塚古墳が有ります。由緒によると古くは帯那村八王子山に鎮座していましたが、奈良時代、769(神護景雲3)年に当地に遷座したと伝えられ、母子信仰の神として崇敬されていました。11世紀には甲斐守源頼信によって社殿が修理されて以来、武田家の代々の祈願所となったといいます。御祭神は誉田別尊、帯中彦尊、息長帯姫尊の三柱です。記録が焼失していたため明治期には村社としてしか認められなかったようですが、その枠を越えた氏子さん達の熱意が感じられる神社でした。又此処には江戸時代の石橋、鳥居、庚申塔、十二支の干支が彫られた12基の石燈篭など石造物も多くあり、狛犬は左右とも大きな子を抱え込んだ独特の形で、太田町の稲積神社の狛犬と酷似、兄弟なのではないかと推測しています。

(本村石工・辻 弁助刻  昭和7年2月吉日建立)

注連柱、社号標と神社入り口

参道途中の台輪鳥居

全体に細かい細工が施されている、異様な形ではあるけれど美形で彫りのいい狛犬。
阿吽とも子取りで阿の子は牡丹を、吽の子は玉を持っている。

随神門

十二支の干支が彫られた石燈篭と拝殿

相の間と本殿

摂社

立派な造りの境内社