熊野神社

甲府市国母4(平成17年6月4日)

この神社は南甲府駅から西南西に約2km、国道20号線と荒川に挟まれた国母小学校の近くに鎮座しています。由緒によると大同806〜810年中の勧請で国の母の神と称し、甲斐国四所の霊場最初の鎮座の一社であり、本宮、新宮、那智の神を祀る、とあります。大変な古社ですが度々の水害に神田が荒亡し、次第に衰微していった模様です。詳しくは写真でどうぞ。
ここはとても綺麗に整備されていますが極普通の旧村社という感じで、境内には平成生まれの狛犬しか居らず、がっかりしながらまず参拝を済ませ、夫は写真撮影に入っていました。その時いつもならその邪魔にならないように後ろに退いている私が、何かに誘われるように夫の前に出て、何故か高い塀の中を除き見たくなったのです。すると小さい石の塊のような物が見えました。良く見ると古げな狛犬で、お腹の間は刳り抜いてありません。目には金色の、口中や舌には赤く彩色が施されています。社殿の下で大切に保存されてきたのか、殆ど損傷がないように見受けられました。急いで夫に知らせ、二人して急遽この狛犬の撮影に没頭した次第です。この狛犬、かなり古い年代物で、¨はじめ¨の領域に入ると私達は思っていますが、如何なものでしょうか?

(平成2年11月12日建立)

社号標 と入り口の台輪鳥居

拝殿

15歳、人間でいうと中学3年生の思春期真っ只中の狛犬

本殿

かってのご神木の根っこ

これが、多分本邦初公開?のはじめちゃん?双方とも微妙に口をあけ、
四角い舌が見えています。目の形、鬣の毛の流の表現を変えているようです。

こちらだと顔の表情の違いが良く分かります。左の狛犬は目を細めて微笑んで
いるようですし、右の狛犬は目を見開いて踏ん張っているように見えます。

末社・三社