甲斐奈神社

笛吹市一宮町橋立(平成17年5月28日)

この神社は勝沼ICから西へ約5km、東原交差点を右折して50m程で直ぐ左折、葡萄畑の中をくねくね、ごちゃごちゃ走って何とかたどり着いたのでした。社域の右面は杉林、左は疎らな広葉樹で参道にはまだ若木が立ち並び、神門の先の境内は比較的明るく、伸びやかな感じがします。式内社で古くは神祖明神又は林部宮、橋立明神と呼ばれ、創建は古く、甲斐の国の総社でした。御祭神は国常立尊、高皇霊尊、伊弉諾尊、伊弉冉尊 。東原、竹原田、金田、橋立の産土神となっています。詳しくは写真でどうぞ。

【甲斐奈神社の神職・中川武仁さんからの狛犬情報】  (平成17年9月21日追記)
 始めまして、山梨県の笛吹市一宮町にある甲斐奈神社の神職の中川と申します。甲斐奈神社には江戸時代と推定されます極彩色の狛犬がございます。普段は拝殿の中にあり、祭典で御扉を開くときに神殿に安置されます。
 また、甲斐一宮浅間神社には元宮の山宮神社の木造の狛犬一対が宝物庫に有ります。平安時代のもので大変珍しいもののようです。こちらは今画像はございませんが、浅間神社の略誌などに乗っています。おいでいただければ間近でごらんになれます。

神社入り口の両部鳥居

随神門

現役の神楽殿

立派な拝殿

変わった屋根の本殿

境内社

この子達が中川さんから戴いた、およそ270歳くらいの極彩色の神殿狛犬さんです。昭和15年に彩色し直され65年、未だにこの色艶を保っています。耳垂れで鼻がツンと上を向いて、顎髭が左右の耳まで緩やかなカーブを描いて伸びています。鬣は大きな渦巻きで背中に垂れているのは後ろ髪でしょうか?尻尾はどんな形か未だ分かりません。逞しい体つきでどちらかというと参道狛犬の体型でしょう。何時かきっと会いに行きますよ。

(元文3年(1738)戊午8月吉日建立)