六椹(むつくぬぎ)八幡宮

山形市八日町2-3(平成20年5月5日)

東経140度19分57.33秒、北緯38度14分15.17秒に鎮座。

　この神社は山形駅の南南東約900ｍに鎮座しています。大きな神社で、社務所と駐車場は道路を挟んだ反対側、鉄砲町1丁目にあります。境内の入口には社号標とどっしりと太めの台輪鳥居が建ち、何といっても一番目立つのは境内中に聳え立つご神木の大ケヤキです。　「六椹八幡宮伝記」には源頼義に纏わる「此の地に椹の大木六本有り故に六椹の里と称し、祀れるは八幡大神也」の話が伝わるようですが、現在境内にクヌギの木は見あたらず、合計で41本ものケヤキの大木が聳えるのみです。
　山形の寺町の一画にあり大変静かな環境ですが、崇敬者が多いようで、引きも切らずに参拝者の姿を見かけました。

　御祭神：誉田別尊、息長帯姫命、比�淘蜷_
　例祭日：1月元日・歳旦祭　新年会、1月15日・成人祭　合格祈願祭、3月15日・祈念祭(春祭)、6月15日・境内社祭　茅の輪神事　水無月の大祓、9月14日・神輿渡御　前夜祭、9月15日・例大祭、11月15日・七五三祭、11月23日・新嘗祭(秋祭)、毎月15日・月次祭、6月12月晦日・大祓式
　境内社：常磐稲荷神社、住吉神社、金刀比羅宮
　由緒：社伝に奈良時代の天平年間(729〜748)陸奥鎮守府将軍・大野東人の創建と伝えられています。
　その後、平安時代の康平年中(1058〜1064)、源頼義、義家親子が前9年の役に際し当地に至り、「此の地に椹の大木六本有り故に六椹の里と称し、祀れるは八幡大神也」と聞き、「それ陸奥の苦を抜くに通ず」として戦勝を祈願、争乱平定後の康平6年(1063)神恩に報いるため社殿を造営したといいます。
　南北朝時代の延文元年(1356)斯波兼頼は山形に入部するや社殿を造営し累代の祈願所と定め、その子孫・最上義光も慶長5年(1600)に社殿を修営し、社田等を寄進しました。
　最上改易後の寛永7年(1630)城主・鳥居忠恒が社殿を造営、これが今の本殿と伝えられ、江戸時代にはずっと山形城の鎮護として栄えてきました。
　明治6年(1873)山形市最初の県社となり、以来「北の両所宮、南の六椹八幡宮」と山形市氏子区域を二分する大社として崇敬をあつめ、昭和59年神社等級三級に昇格、昭和60年「宮」号承認、明治以前の社号「六椹八幡宮」に改称しました。

	社号標

神社入口

昭和54年生まれの構え獅子 前肢を台座にぺったりとつけ、お互いに睨みあっています。阿は口中に玉を含み、身体には放射状の模様が付けられています。雄雌の別があります。 狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・斉藤広志　昭和54年(1979)3月建立)

拝殿
	拝殿内の様子

本殿を囲む塀内にいる先代さん 境内の構え獅子の下の台座に書かれた石工・片岡仁兵衛刻の狛犬なのでしょうか？

本殿　左右から

境内社：常磐稲荷神社　遠景と入口
境内社：常磐稲荷神社　社号標と社殿

境内社：住吉神社

境内社：金刀比羅宮

境内社	鐘楼

境内に聳えるご神木・大ケヤキ 境内には合計で41本ものケヤキの木があるそうです。