五所神社

鶴岡市渡前白山前(平成20年5月3日)

東経139度53分28.52秒、北緯38度44分56.69秒に鎮座。

 この神社は渡前小学校東に鎮座しています。道路から鳥居の正面に狛犬、拝殿が良く見え、拝殿内には「渡前獅子踊り展示室」が設えてありました。流造りの本殿は独立してその奥に建立されています。また、境内には「渡前獅子踊り」に因むものでしょうか、「獅子神」碑も祀られていました。

 社名・地名から白山神社・菊理媛神を含む五柱を祀る神社と思われますが、案内は無く、その他の御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 例祭日は8月15日で「獅子踊り」が奉納されますが、その起源は遠く室町時代に遡るそうです。当時上流階級であった公卿たちの間に能が発達し、時を同じくして舞楽と田楽が流行しました。獅子踊りはその中の舞楽から派生したものと言われていて、この社も江戸時代に盛大に獅子踊りを行なった記録が「獅子踊諸雑用控帳」として残されているようです。

社号標
「村社 五所神社」
神社入口
拝殿前、昭和28年生まれの構え獅子
出雲構え獅子に似てはいますが、石の材質が異なり、また尾もずっと短くなっています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和28年(1953)10月建立)
拝殿
拝殿内の様子

ここも俵型の注連縄の先が
長く垂れています。
本殿
拝殿の挙鼻・波乗りウサギさん
拝殿の木鼻・狛犬
眉が太く大きく、厳つくはありませんが無骨な感じがします。
庚申塔 境内社
境内社 左から、湯殿山、山神、古峯神社碑
「馬頭観世音」石碑 「獅子神」碑