八幡(やわた)神社

鳥取市気高町八幡 (平成21年7月28日)

東経134度2分40.88秒、北緯35度30分23.02秒に鎮座。

この神社は浜村小学校の西に永江川を挟んで鎮座しています。境内は275号線に沿って造られ、境内脇の低いブロック塀外側を車が行き来していくのが眺められます。
とても綺麗に清掃された社地に足を踏み入れると、すぐに明神鳥居が建っていて、今は随神さんの居ない神門を潜ると境内となります。
拝殿前には二対の狛犬が居ますが、後ろに控えるユニークな狛犬が、今回の旅のテーマの一つと考えていた、鳥取市青谷町周辺で江戸時代末期に活躍した名石工・川六(本名:尾崎六郎兵衛)の狛犬です。

御祭神:応神天皇、玉依姫命、誉田別命、神功皇后、倉稻魂命、素盞雄尊、罔象女命、建御名方命
祭礼日:11月23日
由緒:勧請記によると、弘安4年(1281)元弘襲来の後に応神天皇を祀った社といわれています。古くから八幡村、下原村、姉泊村の氏神であり、鳥取藩主・池田家から篤い崇敬を受けていました。
明治元年八幡字上土居に稲荷神社、大正6年姉泊の鶴見神社、下原の諏訪神社の最新を合祀しました。

社頭 社号標
神門
境内の様子
拝殿手前、明治31年生まれの出雲構え獅子
脆い来待石の為、後ろの文久2年生まれの狛犬よりも損傷が激しく、阿は顔面が殆ど欠け、吽は尾がありません。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治31年(1898)旧5月建立)
周辺に12対(現時点で確認されているもの)ほど残っている、江戸時代末期に活躍した名石工・川六(本名:尾崎六郎兵衛)の狛犬です。川六の狛犬は彫りが深く、大きな目と耳、ややペチャンコな鼻、太く大きな尾が特徴のようですが、目鼻立ちのハッキリとしたところが、かえって愛嬌というか可愛らしさやユーモラスに感じてしまうのは、私だけなのでしょうか? とにかく出雲狛犬一色のこの地で、これだけ独自性を発揮できる石工さんは名石工といえるのではないでしょうか?
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・川六 文久2年(1862)3月建立)
拝殿
本殿
本殿木鼻・狛犬と鳳凰?金烏?