香取神社

葛飾区亀有3-42-24 (平成17年6月12日)

東経139度51分16.00秒、北緯35度45分45.46秒に鎮座。

入口、鳥居と拝殿

この神社は常磐線・亀有駅の東500mほどの環七通に面して鎮座していますが、地図には記載がありません。三社明神の社として江戸時代から崇敬厚いこの神社は、亀有の地名の由来ともなったとのことで、その昔亀有は下総国葛西御厨亀無村といい、香取大神宮の神領でした。その関係で鎌倉時代建治二年(1276)御分霊をお迎えして村の産土神としましたが、亀無、亀梨という地名から、いつの頃からか縁起のよい亀有と変わったようです。主祭神は高経津主命、相殿に武甕槌命、岐命をお祀りしています。此処は拝殿前に昭和16年生まれの口髭、おじさん顔の狛犬がいて、このユニークな子だけかと思っていたら、社殿左奥の招魂社に、台座が低く、頭に窪みのあるかなり古そうな狛犬も居て、二人で暫し見とれてしまいました。

平成26年8月10日葛飾区にお住いの奥さんよりメールを戴きました。

本日メールさせて頂きましたのは、平成17年6月12日にいらっしゃいました葛飾区亀有3丁目の香取神社について、平成21年に変わり狛犬と言いますか、神楽殿の亀型瓦を元に造られたと思われる新たな狛亀なる阿吽像が神社入口に建立されておりますことを、
参考画像と共にご報告させて頂きます。

旧亀有村はその昔、亀甲の形と「成す」土地であったことから「亀無」「亀梨」と呼ばれ、応永二年(1559)「小田原衆所領役帳」にはいずれも「亀無村」「亀梨村」と記載されているが、「なし」の言葉を忌み嫌い、正保元年(1644)江戸幕府による「正保改定図」の製作から「亀有」としたようです。
葛飾区登録有形文化財「亀形瓦一対」は万延元年(1860)建立された旧社殿の煉瓦として、頭部は龍、胴体が亀という神亀が阿吽一対で両端に置かれたもので、台座の波形は地元中川の波を表していると云われており、「亀有」という地名に因んだ亀を象った煉瓦は全国でも珍しく、平成二十一年現在葛飾区郷土と天文の博物館に寄託されています。
此の度、香取神社前宮司唐松豪夫、美代夫婦の念願であった亀有町氏子の家内繁栄、健康長寿の願いを込めた「亀形瓦一対」を模した狛亀像が建立されました。
原文はこちら。

神社入り口

大変立派な狛亀です。拡大写真はこちら。
(平成21年(2009)1月1日建立)
口髭、おじさん顔のユニーク狛犬。拡大写真はこちら。
(亀有町・石工 近藤 政吉 昭和16年(1941)10月建立)

拝殿

本殿


招魂社

台座低く、頭に窪みのある古そうな狛犬。拡大写真こちら。
(年代不明)

招魂社社殿

水神宮・白山神社

神明宮

藤四郎稲荷神社・浮洲稲荷神社

松山稲荷神社

道祖神社

神楽殿