加茂別雷神社

佐野市山越町(平成17年12月30日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、国道293号線沿いにあります。狛犬は居りませんでした。この道をさらに宇都宮方面へ走ると、多田町に異字同名社があります。

 この神社は東武佐野線、多田駅の南西約600m、国道293号線に面して鎮座しています。
 別名「上賀茂神社」とも呼ばれていて京都市北区の山城国一ノ宮・賀茂別雷神社(上賀茂神社)より、大同2年(807)に勧請された旧村社です。熊さんの紹介文にもあるとおり、ここから約900m北の多田にも賀茂別雷神社が鎮座し、そちらは天智天皇8年(668)の創建と云うことで、こちらより140年ほど前に勧請されています。
 案内によると、御祭神は別雷命、天児屋根命、菅原道真朝臣命です。菊水山に加茂皇大神を勧請した為に雷大権現と称し、唐沢山城主となった藤原秀郷公も、平将門の乱に際してこの神社に戦勝祈願をしたそうです。その子藤原千常公は、菅公像神体を奉斎し、社領を奉納して近郷18箇村の総鎮守となりました。境内には菊水川の源流となる霊泉が湧き出でており、近郊の水田を潤す五穀豊穣の守護神として、嘉永4年社号を菊水神社雷大権現と称しましたが、明治維新の際現在名に改称しました。例祭は5月5・6日に菊水川にて大変趣のある竜灯流しをしているようです。詳しくは下記写真でどうぞ。

神社入り口と拝殿
拝殿の額
拝殿内の様子 本殿
末社