諏訪神社

安来市田頼町202(平成17年11月27日)

 この神社はJR山陰本線・荒島駅から180号線で南下し、田頼の信号を右折するとすぐ右手に鎮座しています。小丘上にあり深い杜に抱かれた静かな神社です。
 この日は新嘗祭で若い神主さんが御神酒を振る舞ってくださいましたが、創建についてはお分かりに為らず、不明です。拝殿の額に諏訪神社、金刀比羅神社とあったのでお聞きしたところ、「元々諏訪神社の鎮座地に、金刀比羅神社を合祀した。」とのことでした。また「この地に諏訪神社は珍らしいですね。」とお聞きしたところ「そうですね。余りありません。」とのお答え。
 帰ってから島根県内の諏訪神社の実情を調べたところ、御祭神である建御名方神(軍神、狩猟神=山の神、農耕神=風の神)を祀っている神社は53社、諏訪神社は13社、摂社としての諏訪神社は4社ありました。出雲を代表する大国主神の御子神でありながら、高天原の天照大神から「地上の国の統治権を禅譲しなさい」と迫られた国譲りの際、、これに最後まで抵抗した為、結局は敗れ、信濃国に逃れて諏訪湖のほとりに隠棲した神というイメージをもたれる神ですが、いったいいつ頃ここ出雲に復帰できたのでしょう?

神社遠景 神社入り口
参道の注連柱 境内の様子
天保15年生まれの出雲構え獅子
(天保15年(1844)6月吉日建立)
本殿
境内社・奥田大明神 境内社・左から
鷺神社
塩竃神社・田中神社
大野山神社
早尾神社・伊勢神宮
境内社・奥田大明神前の出雲構え獅子。建立年は不明です。