多久神社

松江市鹿島町南講武南側(平成17年11月24日)

 この神社は松江市の北、島根半島の鹿島町南講武を東西に通る264号線・多久神社前バス停前に鎮座しています。
 案内によると主祭神は天甕津比女命、合祀神は素盞嗚尊、建御名方命、大物主命、応神天皇、市杵島姫命など十一柱です。主祭神の夫神は佐和気能命で、この方は出雲の国土経営開発をなされ、妻である天甕津比女命はその際にその神業を良く補翼されたということです。
 ここは、前面は小川が流れる開放的な感じで、後方は豊かな鎮守の杜となっている、とても静かで綺麗な神社でした。又、随神門の中には明るい青とうぐいす色の一対の木造神門狛犬が居て、境内には6対の石造狛犬と一対のシーサー、木鼻狛犬が一対、拝殿の額にも狛犬が彫られている…というように狛犬づくしの神社で、夫共々嬉々として境内を隅々まで探索しまくりました。

道路上に建つ一の大鳥居
参道脇には頭と身体のアンバランスなお地蔵様がいらっしゃいました。
一の鳥居前の出雲丹後狛犬。苔むしてはいますが未だ綺麗に残っています。
境内入り口 社号標
嘉永7年生まれで約150歳の出雲構え獅子です。
その割には殆ど損傷もなく、無事な姿を見せてくれています。
(嘉永7年(1854)2月建立)
随神門
随神門内の木製狛犬。
青とウグイス色の身体に紅い眉毛、鬣、唇、金色の瞳と、かなり派手目な装いをしています。

拝殿 拝殿の額には多久神社・熊崎神社
の名が掲げてあります。
本殿
拝殿の木鼻狛犬。顔は能面のようで、構え獅子の耳をし、金色の眼をしています。
社殿右側の義光大明神 義光大明神
義光大明神を守る出雲構え獅子。
建立年代は分かりません。剥落や欠損が始まっています。

大己貴命、天照大神、倉稻魂命 、埴安媛井日、少彦名命の文字が刻まれた五角柱
大己貴命、天照大神、倉稻魂命 、埴安媛井日、少彦名命の五角柱を守る現役と先代の出雲丹後狛犬。
境内社 境内社にいたシーサー
境内社の可愛い出雲丹後狛犬。
建立年代は分かりません。吽は顎の下が壊れた為、顔が長く見えます。
脇参道入り口のかなり古めの出雲丹後狛犬。
摩耗と剥落が激しく、顔の表情はよく分かりませんし、殆ど身体の模様も残っていません。