諏訪神社

秩父郡長瀞町野上下郷467(平成18年9月10日)

 この神社は秩父鉄道・樋口駅の北約900m、小坂団地奥に鎮座しています。この神社前には南北朝時代の阿仁和兵助橘基保とその長子直家が城主となった仲山城跡への登り口があります。神社入口右には大きなご神木が聳え、二段に別れた階段を登ると見事な彫刻の施された拝殿が現れます。本殿は覆われていて見えませんが、社殿脇には関東地方では余り見かけない五角形の石柱「社日」や、石造りの社殿なども祀られています。
 案内には「御祭神は建御名方神で、正和元年(1312)阿仁和兵助橘基保が仲山城を築き当地方を支配した時、基保が厚く崇敬していた信州一之宮の諏訪大明神を分霊勧請して、ここに祀ったのが始まりと伝えられる。天正年間(1573〜1592)鉢形城主・北条氏邨は拝殿、神楽殿を造営、神域を拡張して当地方の総鎮守としたが、北条氏滅亡と共に衰微し、弘化元年(1844)西光寺法印が社殿を再建しました。例大祭は毎年3月17日に行われています。」とあります。

神社入口 社号標「小坂鎮座 諏訪神社」
昭和13年生まれのしょうわ狛犬
(昭和13年1月建立)
彫刻の施された拝殿 本殿鞘堂
拝殿正面の多彩な彫刻
拝殿の気高く雄々しい木鼻狛犬
拝殿の脇障子
五角形の石柱「社日」
天照皇大神、大己貴命、稲倉魂命、
埴安媛命、少彦名命
境内社
恵比須様 石の祠の境内社