烏森稲荷神社

小城市小城町本町(平成23年8月6日)

東経130度11分55.73秒、北緯33度17分12秒に鎮座。

 この神社は初代・二代の小城藩主を祀る岡山神社の境内末社で、小城公園にある「桜丘」と呼ばれる小丘の頂上に鎮座しています。
 参道入口の一の稲荷鳥居から境内へと続く石段参道までは凡そ80m、右手の神池の様子などを眺めながらゆったりとした散策気分で歩けます。境内へ上がると社殿前まで見事なほどに赤い稲荷鳥居が続いており、拝殿も、本殿も同じ赤で統一されています。又、社殿周囲には末社や石碑、石仏などが点在しています。
 現在、拝殿前には岩狛と肥前の二種類の狛犬がいますが、実は低い台座がもう一対分残されており、ここにもっと古い肥前狛犬がいたという情報があります。何処に消えてしまったのか、現在の所は謎のままです。

 御祭神:蒼稲魂命
 祭礼日:不明
 境内社:猿田彦大神、天満宮、稲荷神社 他多数
 由緒:小城公園の岡山の頂上にある。
 元禄12年(1699)9月、三代藩主鍋島元武によって創建された。江戸屋敷内に奉祀されていた「烏森稲荷」を遷宮し、宮島武蔵によって勧請されたものという。

参道入口 一の稲荷鳥居
鳥居に掛かる額 社号標「正一位烏森稲荷神社」
参道の様子
参道右(北)側の神池
神橋
社頭
境内下に建つ二の鳥居
石段参道
石段参道途中に立つ三の鳥居
境内へと続く石段参道
境内の様子
境内入口から社殿前まで続く稲荷鳥居の行列
拝殿前、昭和7年生まれのの狛犬
岩狛さんの一種だとは思うのですが、阿は大きな玉を持ち、風貌も全体的な雰囲気もかなり異質なものを感じさせます。筋肉質ではありますが、痩せ型でやや足が細すぎるような感じで、同じ石工さんの作品が佐賀市・男女神社、と佐賀市・七星宮にありますが、そちらの方が完成度が高そうです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・平川伊三 昭和7年(1932)8月11日建立)
拝殿前、高い台座に乗る肥前狛犬
肥前狛犬としては後期の物なのでしょうか? 顔の彫り方も大分狛犬に近づいていますし、頭と身体に明確な区分もあり、上腕、太腿が丸みを帯びてきています。ワラビ渦の鬣や、脇毛・臑毛等にも洗練された装飾性が見られます。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿
弊殿と本殿
末社群
稲荷神社 石仏
石仏 石仏
忠魂殿入口に立つ鳥居
忠魂比 石碑
聖徳太子像
ご神木 ご神木