忍陵神社

四條畷市岡山2-7-12(平成24年1月5日)

東経135度38分40.13秒、北緯34度44分35.96秒に鎮座。

 この神社は忍ヶ丘駅の西約360mに鎮座しています。
 私達は偶々駐車場がある南参道から参拝しましたが、現在は東参道からの参拝の方が楽なのでは無いかと思われます。
 社地は前方後円墳の墳上に鎮座する為、どちらの参道からも石段を上がりますが、現在は社殿改修中で、ご神体が遷された仮殿での参拝となりました。他の方のサイトには石室も見られるということが記されており、杜の中の静かな神社には、改修後の落ち着いた佇まいの中で、もう一度参拝したいと思いました。
 又、それぞれの参道途中にはタイプの異なる狛犬がいて楽しませてくれます。

 御祭神: 津桙大神、熊野皇大神、藤原鎌足公、馬守大神、大将軍神
 祭礼日:1月1日・歳旦祭、1月15日・左義長(焼納祭)、2月3日・節分祭、6月30日・大祓、10月 日・秋祭り、11月15日・七五三、12月31日・大祓、毎月1日・15日は月次祭
 由緒:当神社は、今から1200余年前より当地域(岡山・岡山東・砂地区)の守護神 熊野皇大神(諸願成就・災難消除)、藤原鎌足公・大将軍神(日本最古の方除の神)・馬守大神(交通安全・家業繁栄)をおまつりしています。
 古くは津桙社・大将軍社)・馬守社と別々におまつりしていましたが 明治・大正時代に3社が合祀され 現在の社名に改称されました。
 又、醍醐天皇の延長5年に定められた延喜式神明帳に記載された全国3132社ある延喜式内社(津桙神社)の一社でもある立派な鎮守様です。
 この歴史ある伝統文化にささえられてきた鎮守の森には、古墳時代前期(4世紀)の前方後円墳の石積石室が現存され、府下でも貴重な文化財であり 戦国時代には当地が軍事上 大へん重要な地に選ばれ、歴史上何度となく登場する処でありますが 特に大阪夏の陣では徳川方の本陣が設営され 徳川幕府成立に大きな役割を成した場所でもあり縁起の良い処として、御勝山と称された由緒ある鎮守の森でもあります。

南参道社頭
社号標 南参道石段
参道の様子
明神鳥居
石段参道
境内へ上がる最後の石段下にいる文政4年生まれの浪速狛犬
阿は垂れ耳、吽は立ち耳で、大顔、力強い前脚を持った浪速らしい浪速です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政4年(1821)辛巳建立)
境内入口
社殿新築中の為、ご神体が遷された仮殿です。
境内の様子
新築中の拝殿
檜皮葺春日造りの本殿

東参道境内入口
東参道石段下に立つ明神鳥居
東参道にいる文久2年生まれの出雲丹後狛犬
この狛犬は、昭和作成の物でも剥落が出るほど痛みやすいのですが、この狛犬は未だかなり良い状態が保たれています。造りも丁寧で良くできています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文久2年(1862)壬戌12月吉日建立)
東参道入口に立つ明神鳥居
東参道社頭