中井神社

大阪市東住吉区針中野2-3-58(平成24年1月7日)

東経135度32分17.65秒、北緯34度36分58.21秒に鎮座。

 この神社は針中野駅の北東約350mに鎮座しています。往古は牛頭天王社」と呼ばれ、三代実録に「田辺東の神」として祀られていたと記されていました。因みにこの社に対して「田辺西の社」もあり、現在の山坂神社といわれています。
 白塀に囲まれた入口には明神鳥居と社号標が立ち、神門を潜ると境内に入ります。境内は奥行きがあり、右に手水舎、左に社務所が配され、正面奥に向拝のない拝殿、塀内に流造の本殿が建立されています。又、境内右手には樹齢1000年をこえるご神木・榎が残る白龍社、奥に大神宮社が祀られています。

 御祭神:素盞嗚尊
 祭礼日:歳旦祭・1月1日、節分祭・2月3日、六月祓・6月30日、夏祭・7月12・13日、秋祭・10月12・13日、七五三祭・11月15日、御火焚祭・11月30日、大祓・12月31日、月次祭・毎月13・15日
 境内社:白龍社(白龍大神・光蛇大神)、大神宮社(天照大神)
 由緒:当神社は三代実録に「田辺東の神」として祀られていたと記されていた。古くは「御祭神にちなんで牛頭天王社」と呼ばれていたが、その昔、社前に清水の涌く井戸があり、村人等は、その井戸を「汚れのない霊泉」として大切にしていた。そこで、中野村の井戸がある処のお社として、明治時代の初めに中井神社と改められた。

社頭
入口に立つ明神鳥居と境内入口に建つ神門
鳥居に掛かる額 社号標
境内の様子
境内にいる建立年代不明の狛犬
アーモンドアイの厳しいお顔、肉厚の伏せ耳、軽い流れの丸尾タイプの尾。標準的な浪速タイプとは異なる意匠の狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
向拝のない拝殿
拝殿内の様子
流造の本殿

境内社:白龍社入口に立つ明神鳥居と額「白龍大神 光蛇大神」
白龍社社殿 樹齢1000年をこえる白龍社のご神木・榎
昔から世に異変のあるときは必ず夜間に
ごう音がすると言い伝えられていましたが、
昭和9年の台風で折られ、根元5m程が残っています。
白龍社の可愛い木製神殿狛犬
境内社:大神宮社(天照大神)
御神木・大楠
樹高・23.0m、幹回り・3.36m