伯太(はかた)神社

和泉市伯太町5(平成18年1月3日)

この神社は阪和線・信太山駅から38号線で東に向かい、30号線とぶつかったら右折。最初の信号を左折したら途中二股を左にとり約400mで右側に鎮座しています。

式内社で、御祭神は、応神天皇、比売神、伯太比古命、伯太比売命、天照皇大神、小竹祝丸、天野祝丸、熊野大神、菅原道真、天児屋根命の、10柱もの神様を祭祀していす。この事から総社的な神社だったのではないか?と推測している方もいらっしゃいます。伯太比古・伯太比売の命は、伯太族の祖神であり、伯太族は、藤原不比等を養子として育てたと言われる氏族です。
嘗ては博多神社、丸笠神社とも言われ、鎮座している山を丸笠山と呼んでいたそうです。小栗街道沿いにあった平松王子社を合祀していることから、王子社としても機能していたようで「白河院、この地より遥かに熊野に向かい遥拝する」という記録もあります。
明治維新までは境内に禅宗の新宮山龍雲寺がありましたが、現在は分離されて向かい側に「新宮寺」として残されました。「新宮寺」とは如何にも熊野に関係していそうな名称です。

神社入り口 ご神木
入口の天保10年(1839)生まれの浪花狛犬。
幅広の顔つきでのんびりとした感じがします。
(天保10年(1839)建立)
拝殿前の年代不明の堂々たる狛犬。
水中メガネの様な眼をして、浪花としては異質な顔つき、体つきの狛犬です。
拝殿 拝殿に掛かっていた額
拝殿内の様子と本殿正面から 本殿
拝殿前にもう一対分の台座があったので、境内を探したところ、
右奥に蔦が絡まり半分埋もれた形の狛犬の残骸が捨ててありました。