春日神社

大分市勢家町4-6-87(平成20年7月23日)

東経131度36分2.81秒、北緯33度14分28.5秒に鎮座。

 この神社は大分駅の北西約1.7km、春日公園に隣接して鎮座しています。
 大きな社地を持つ神社で社地は良く整備され、社殿も眼を惹く美しさです。又、境内には境内社が点在し、神門の東西には樹齢1000年の大楠が雄姿を見せています。

 御祭神:武甕槌命、經津主命、天津兒屋根命、姫大神
 例祭日:月1日・歳旦祭・初詣、2月初午・摂社稲荷神社初午祭、2月11日・紀元祭、2月17日・祈年祭、4月12日・春季大祭宵祭、4月13日・例祭、5月1日・摂社金比羅社祭、6月17日・摂社厳島社祭、6月30日・夏越大祓式・茅の輪神事、7月18日・夏季大祭宵祭、7月19日・夏越大祭・神輿巡行、9月25日・摂社天満社祭、10月18日・秋季大祭宵祭、10月19日・秋季大祭・潮掻き神事、11月23日・新嘗祭、12月23日・天長祭、12月31日・師走大祓式・除夜祭
 境内社:天満社、後藤神社、稲荷社、厳島社、金刀比羅社、青龍権現、天津社
 由緒:天平年中(729)、市川某(豊後国分寺の開基石川氏なるか)が南都三笠山より勧請し奉ったとも、又清和天皇の御宇貞観2年(860)国司藤原朝臣世数が勅を奉じて、奈良春日大社の四所大神を勧請したとも伝えられる古社です。
 建久7年(1196)、大友能直公が当国に封ぜられてより居城府内の総廟として厚く崇敬し、特に二代・親秀公は、社領八十貫を奉献する等歴代の守護職、藩主等は、年々の祭祀料はいうまでなく、しばしば社領を奉り又社殿の修復を行ってきました。因に大友親秀の奉献した社領菖蕪田、忌垣田、相撲田は今尚小字名などとなって語り伝えられています。
 慶長12年(1607)、藩主・竹中重利は江戸参勤の帰途、播磨灘に於て暴風雨のため危機にさらされましたが、遙かに春日宮に祈請して無事に帰還し得たので、境内に松拾万本を植えて奉賽しました。
 創祀以来二度の戦災のために社殿はことごとく炎上し、貴重な社宝、記録等をも亡失してしまいました。第一回は天正12年(1584)、島津軍の府内入城の際で、次は昭和20年7月、大東亜戦争の末期、アメリカ空軍の焼夷爆撃によるものでした。
 現社殿は氏子崇敬者の浄財寄付金等を以って再建し、昭和42年10月18日、遷座祭を斎行しました。
 明治になり旧県社に列しましたがが、昭和43年、別表神社に昇格しました。
(「神門、春日神社略記」より)

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東春日町との境の道路に建つ一の鳥居 春日公園脇の二の鳥居
神門
境内の昭和3年生まれの狛犬
吽には角があり、太い眉、ドングリ眼、良くそろった平歯が目立ちます。個性的な顔立ちで、ふっくらした体つき、阿吽の鬣が異なります。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和3年(1928)6月建立)
大きく立派な拝殿
本殿
絵馬堂
鳥居(宇佐鳥居形式)は寛政9年(1797年)の建立です。
絵馬堂前の平成3年生まれの玉乗り狛犬
(平成3年(1991)7月建立)
境内社:天満社(菅原神)
境内社:後藤神社(増焼大明神)
境内社:稲荷社(倉稲魂神)
境内社: 厳島社(市杵嶋姫神)
境内社:金刀比羅社(大物主神)
末社:青龍権現、天津社 神楽殿
ご神木・大楠(神門の東西)
大分市指定名木・推定樹齢約1000年