弥栄(いやさか)神社

大分市上野(平成20年7月25日)

東経131度36分39.55秒、北緯33度13分6.58秒に鎮座。

 この神社は上野ヶ丘墓地公園の南の森の中に鎮座しています。坂道の途中にある神社入口から石段は右に曲がり、参道途中の二の鳥居は大きな森の中に建っています。参道途中には神馬舎があり、紅白の御神馬が置かれています。参道が終わる石段上には大きく豪華な二層の随神門が建ち、華やかな彫刻類が施され、又、狛犬と随神さんが上下に置かれています。境内にはいると正面には簡潔ですっきりした入母屋造りの拝殿が建ち、流造りの大きな本殿と共に、存在感が有りながら周囲の森との調和が見事に保たれています。又、境内には沢山の境内社が点在しています。

 御祭神:素盞嗚命、大己貴命、稲田姫命
 境内社:貴船社、厳島社、御阪社、金比羅社、諏訪社、天満社、八雷神社、木花咲耶姫社、稲荷社
 由緒:旧縣社で、光仁天皇の宝亀2年(771)の創建と伝えられています。もと祇園社と称し、岩屋寺の境内(今の円寿寺の東側)に鎮座していました。建久年中(1190〜1199)疫病があり、大友能直公が京都祇園社から分霊して社を再興し、領地を寄進したといいます。
 島津氏の侵攻のさい(1586)火災を被り、元和4年(1618)府内藩主・竹中氏により現在地に再建されました。その後も古国府の利光氏や配流中の松平忠直の寄進などによって楼門や神殿が造営され、現存の建造物はその時のものだともいわれています。
 明治6年(1873)に郷社に、大正5年(1916)に県社に列せられました。

神社入口 入口鳥居に架かる額
「祇園宮」
入口から右に曲がった石段上の二の鳥居
参道途中にある神馬舎 参道の様子
寛永2年(1625)造営の随神門
随神門向拝彫刻
蓮の花と狛犬
随神門向拝彫刻
牡丹の花園で遊ぶ狛犬
随神門 随神さんの下には木製神門狛犬が居ました。
目鼻立ちが目立つふくよかな体つきの、おっとりした感じの狛犬です。阿吽の位置が反対ですが、随神門で狛犬と随神さんが上下に置かれているのは始めてみました。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内側から見た随神門
境内側随神門の壁面彫刻は「蒙古襲来」が描かれているのかな?
と思いましたが、いかがでしょうか?
拝殿
本殿
境内社:木花咲耶姫社?神楽殿? 境内社:厳島社
境内社:金刀比羅社・諏訪社・天満社 境内社:貴船社
境内社:御阪社 境内社:稲荷社
境内社:八雷社