椿八幡神社

国東市武蔵町三井寺(平成20年7月22日)

東経131度42分40.57秒、北緯33度29分49.82秒に鎮座。

 この神社は大分空港の北東約3.5kmに鎮座しています。遠くからも樹齢約1000年の御神木・大楠が望める豊かな鎮守の杜が残された素晴らしい神社でした。
 道路脇には三井寺という寺号の入った灯籠が建ち、台輪鳥居を潜ると右手にはトトロに出てくるような見事な樹幹と枝ぶりを見せる大楠が聳えています。参道を横切る小川には石製の太鼓橋が架かり、白壁の中央に建つ神門を入ると境内です。参道右脇には注連縄が掛けられた磐座があり、左手には神楽殿、中央に両方拝殿付きの立派な拝殿が建立されています。その奥には三本殿が祀られ、真っ白な御神馬が入っている御神馬舎もありました。
 大分空港から降りたって初めて参拝した神社でしたが、御神木の見事さや社殿の様式、境内の静謐さに感動を覚えた神社でした。

 御祭神(向かって左から):一之神殿・八幡大神(誉田別命)、二之神殿・比売大神(多岐津姫命、市杵島姫命、多紀理姫命)、三之神殿・神功皇后(息長帯姫命)
 例祭日:歳旦祭・1月1日、元始祭・1月3日、紀元祭・2月11日、祈年祭・旧2月初卯日、大祓式・6月30日、例大祭・神幸祭・7月24・25日、新嘗祭・神幸祭・10月19・20日、大祓式・除夜祭・12月31日
 由緒:この社は宇佐神宮の分祠で、天平神護元年(765)神託により御在所山に鎮座しました。
 およそ260年間に数度の野火に遭い、治安3年(1023)の火災を機に、現在地に社殿を造営し、ご神体を安置しました。
 鎌倉時代以降領主の崇敬が篤く、特に今市城主の武蔵田原氏は社殿の造営に意を注ぎました。
 江戸時代、松平氏は自ら施主となり、豪商・豪農・庄屋の寄進により造営・修復工事を施工し、庶民は労働奉仕をしました。
 昭和13年県社に昇格しています。

神社遠景
入口前、道路脇に建つ三井寺という寺号の入った灯籠
社号標 神社入口の台輪鳥居
入口右側に聳える樹齢約1000年の御神木・大楠
御神木・大楠 境内側から 御神木・大楠 根元と樹幹
参道に架かる石製の太鼓橋 神門
参道右脇に置かれた磐座 境内の様子
両方拝殿付きの立派な拝殿
中央・二之拝殿
二之拝殿向拝彫刻・双龍
二之拝殿木鼻・狛犬と麒麟?
一之拝殿 三之拝殿
幣拝殿 二之本殿(比売大神)
一之本殿(八幡大神) 三之本殿(神功皇后)
末社 末社
神楽殿 御神馬舎