杵築天満社

杵築市南杵築260-1(平成20年7月26日)

東経131度37分4.76秒、北緯33度24分49.14秒に鎮座。

 この神社は市役所のすぐ西に鎮座しています。昨日まで例大祭が執り行われ、今日は氏子総代さんなどが後片付けをしている最中でした。石垣が組まれた上の境内には入口に台輪鳥居が建ち、真っ直ぐに伸びた参道奥には入母屋造りの拝殿、流造りの本殿が建っています。祭礼のためか拝殿内には見事な甲冑が飾ってありました。境内右奥には市有形文化財・杵築菅廟碑、左奥には神輿倉があり、開けられた倉の中には大きく見事な御神輿が置かれていました。

 御祭神:菅原大神
 祭礼日:元旦祭・1月1日、祈念祭・2月15日、例大祭・7月24日、御御幸祭・7月25日、七五三祭・11月15日、神嘗祭・11月25日、除夜祭・12月31日
 境内社:稲荷大明神、戎社
 由緒:元和年中(1615-24)諸富氏が海難にあい、伊予の天満社に祈ったところ無事に帰還できたので、据場に社を建て分霊を勧請しましたが、手狭なため、延宝8年(1680)現在地に遷座されました。
 歴代藩主の崇敬も篤く、町方総町の氏神として奉祀されてきました。

神社入口
入口にいる文化2年生まれの狛犬
まん丸めで目頭と目尻に皺を寄せた、小顔の狛犬です。背筋を伸ばしてすっきりと蹲踞し、浪速型の尾をしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化2年(1805)11月建立)
参道の台輪鳥居 参道の様子
拝殿
拝殿内の様子

本殿
境内社:稲荷大明神 境内社:戎社
神楽殿 市有形文化財・杵築菅廟碑
創立100年記念として、安永8年(1779)から天明3年(1783)にかけて作られた三浦梅園の撰文(780字)が刻んであります。
神輿倉と祭礼時の写真
氏子総代さんのお話だと、この御神輿は本来杵築神社に行くはずだったのが間違ってこの社に運ばれ、そのまま据え置かれているとの事で、謙遜して「この神社には豪華すぎる神輿なんですよ。」とおっしゃっていましたが、この社の祭礼は300余年の伝統を持ち、町中をたくさんの山車が勇ましく練り歩き、神輿渡御がある、歩市内最大の夏祭りだそうです。