寶財八幡宮

杵築市片野(平成20年7月26日)

東経131度37分36.48秒、北緯33度24分5.12秒に鎮座。

 この神社は片野公民館の東に鎮座しています。
 入口は遮る物はなく境内まで明るく見渡せる開放的な神社で、古そうな鳥居の脇には市指定有形文化財の仁王像が、睨みをきかせる…と言うよりも、そこら辺何処にでもいるおじさんが「おう、来たか!」と出迎えてくれているような、親しみの持てる顔で立っています。
 入口の鳥居には「八幡宮」、市教育委員会の立て看板には「宝財神社」、拝殿の額には「寶財八幡宮」、地図には「八幡宮宝財神社」と様々な社名で記載されていますが、一応拝殿の額の社名を採り、「寶財八幡宮」としておきました。
 境内整備や社殿改築が為されて間もないのか、何処もとても綺麗に手入れされている感じがした綺麗な神社でした。

 とてもお金の貯まりそうな、又、御利益のありそうな社名の神社ですが、この社に案内は無く、御祭神は誉田別命と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

神社入口
市指定有形文化財・仁王像
鎌倉期の製作と推定、もとは寶財神社の東隣にあった神宮寺のものであったが、天正8年(およそ400年前)神宮寺は大友氏の打ちくずしにあい廃寺となったため、現在地に移す。ー杵築市教育委員会ー
入口、台輪鳥居に架かる社額 参道の様子
社殿全景
拝殿前、建立年代不明の狛犬
ライオンのような顔つきで、鬣は短く、鳩胸、猫背、蛙のような後ろ足をしている面白い狛犬です。類型がなく、大分では昭和に入っても個性的な狛犬が造られているので、何時の時代の物か、見当も付きません。
 狛犬の拡大写真はこちらで
姫神を祀っているように
綺麗に彩色が施されている拝殿
拝殿に架かる社額
三間社流造りの大きく華麗な本殿
ご神木 境内から入口を振り返る