浜田八幡神社

杵築市南杵築浜(平成20年7月26日)

東経131度36分53.33秒、北緯33度24分20.42秒に鎮座。

 この神社は守江湾河口近く、八坂川左岸に鎮座しています。古そうな鳥居が建つ入口左右は「聖えんぶだんごん観音」案内と「若宮八幡御鎮座地」碑が建ち、境内にも「慈厳山観音寺跡」石碑と「観音寺碑」等がありました。

 拝殿内に架かる「観音寺の縁起と変遷」額には「花山天皇の寛和元年に京都の石清水八幡宮の神霊を勧請して杵築に若宮八幡社が創建されました。
 その時律師安宗が秘仏観音像を授けられ御神霊を守ってこの地に下向されました。八幡様と秘仏観音像はこの時以来大安寺といわれたこの地に鎮座されたのです。
 それから長い年月の間に多くの変遷を経てきましたが、観音寺という古刹がこの地にあったことは多くの資料と伝承により明らかです。
 秘仏観世音菩薩像はインドのエンブダ河の砂金で鋳造されたので閻浮檀金観音といわれています。
 その後寺号を観音寺と改め、正保2年松平英親公は城内に観音像を移しましたが、天和元年、観音像が城内にあると領民との結縁が薄いことを霊夢に感じ、再びこの地に遷座されました。
 明治6年無住寺に付き廃寺となり、翌年解体され、観音像などは本寺安住寺に合付されました。…後略…」と記されています。

 この社に案内は無く、現在の御祭神は誉田別命と思われますが、「観音寺の縁起と変遷」から推測すると、この社は神仏分離令により、明治初頭に観音寺から分離され、八幡神社として独立したと思われます。

神社遠景 神社入口左、
八坂川に面して祭祀場がありました。
神社入口 台輪鳥居
入口左右にある
「聖えんぶだんごん観音」案内と「若宮八幡御鎮座地」碑
境内にある「慈厳山観音寺跡」石碑と「観音寺碑」
社殿 社殿内の様子
庚申塔 仏堂