住吉天満宮

速見郡日出町豊岡 (平成20年7月26日)

東経131度29分55.34秒、北緯33度21分20.04秒に鎮座。

 この神社は日豊本線・豊後豊岡駅の南西約550mに鎮座しています。
 入口に建つ鳥居には「住吉大明神」と有り、明るく広い境内には、境内社が祀られていますが、大きな社殿は見あたりません。辺りを見回すと、左手に石垣が組まれ石段が付けられています。
 別個に付けられたような参道には「天満宮」と書かれた額の架かる台輪鳥居が建っていて、石段の上には神楽殿が建ち、境内入口の三の台輪鳥居の奥に入母屋造りの拝殿と流造りの本殿が建っていました。この社殿には社名の分かる額はありません。
 これはあくまでも推測でしかありませんが、この境内の造りから推し量ると、嘗ては下の境内には「住吉大明神」が、上の境内には「天満宮」が祀られていましたが、社殿の老朽化か何かの事情で、両神社が合祀され、上の社殿に祀られるようになったのではないでしょうか?

 御祭神:菅原道真公、三筒男命(底筒男命・中筒男命・表筒男命)
 由緒:嘗て「住吉神社」は豊岡の役所の裏庭の川の側に鎮座していたそうです。江戸時代には、藩主の参勤交代の航海の安全を願っていたと言われていますが、旧森藩時代に「天満宮」の横に遷座され、来島水軍出身の藩主も、この神社への信仰厚く、立派な鳥居を寄進しています。現在旧地には「祠」と鳥居の「社名額」のみ残っているそうです。

神社入口
文化2年、藩主・久留島伊予守越智通嘉寄進の一の台輪鳥居
鳥居に架かる社額には「住吉大明神」とあります。
一の鳥居脇にいる昭和12年生まれの玉乗り狛犬
頬の膨らみが大きく、ダックスフントのように胴長で、顎髭や脇毛、鬣が縒れた紐のように描かれています。やや斜め前方に顔を傾け玉に体重を掛けて寄りかかっています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和12年(1937)4月吉日建立)
境内社二社 境内社:稲荷社
境内社:稲荷社 境内社二社
ご神木と天満宮への参道 天満宮参道の二の台輪鳥居
神楽殿 境内入口の三の台輪鳥居
拝殿 拝殿天井絵
本殿