別宮八幡社

豊後高田市見目885(平成20年7月22日)

東経131度31分41.72秒、北緯33度40分1.37秒に鎮座。

 この神社は国東半島の北西部、豊後高田市の中心部より周防灘沿いの国道213号線をおよそ20km北上した、香々地の香々地小学校に隣接した地に鎮座しています。
 広い境内の神社で松林に囲まれた杜の中に鎮座されており、国東半島に設けられたとされる宇佐神宮の5つの別宮のひとつで、現存する4別宮の中でも随一の規模を誇る社だそうです。一の鳥居を潜った後、県指定有形文化財の潮観橋を渡ると、社号標と左手に境内社・厳島神社が祀られており、二の鳥居を潜ると鳥居脇の浦島太郎狛の向こうの平坦な参道の奥に2層の屋根を構えた荘厳な造りの楼門が見えます。楼門を入り境内に足を踏み入れると、参道には灯籠が建ち並び、正面に横に広い大きな拝殿が見えます。拝殿と連なる白壁内には幣拝殿、本殿の他に社が3社あります。又、奥の末社には狛犬が二対居りました。素晴らしい環境の素敵な神社です。

 御祭神:誉田別命、息長足姫命、宗像三女神(市杵嶋姫命・田心姫命・湍津姫命)
 例祭日:1月1日・元旦祭、3月15日・祈念祭、4月3日・例祭、6月30日・大祓、7月29〜30日・御田植祭、9月15日・報寶賛祭、10月14〜15日・神幸祭、11月23日・新嘗祭、12月31日・大祓除夜祭、
 境内社:厳島神社
 由緒:創立は元正天皇の養老年間(717)、宇佐神宮の分霊を勧請し別宮となりました。往古は大字見目伏原に鎮座し、永延年間(988)造営の棟礼が残っています。長享年間社人宝庫の什物を奉斎し、豊前国京都郡稲光村に至り、その遣宝を奉じて鎮祭し、国埼八幡と称しました。
 正親町天皇の天正14年(1586)の兵乱に宝物など焼亡してしまいました。その後、異国降伏の祈祷に武者役祭を行い、十二番の流鏑馬を行い現在まで継承されています。
 明治5年、郷社に列せられ、更に昭和13年、県社に昇格しました。

入口の一の明神鳥居 参道途中・竹田川に架かる「潮観橋」

県指定有形文化財・潮観橋
安政年間(1854〜60)に建造された全長10m・幅3mの単アーチ型の石橋で、国東半島では数少ない石橋の一つです。
社号標 潮観橋を渡るとすぐ左に祀られている
境内社:厳島神社
境内入口の二の鳥居
二の鳥居脇の浦島太郎狛
亀の背に乗った狛犬は、多分世界中を探してもこの狛犬だけなのではないでしょうか? でも、せっかく乙姫様の待つ竜宮城に連れて行って貰うのに、余り楽しそうな顔をしていませんね。それもその筈、余り長い年月亀の背に乗っていたので、阿の肌荒れが酷く肉が削がれた様になってしまいました。一寸痛々しい感じがしますね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文久2年(1862)建立)
参道の様子 楼門前から入口を振り返る
市指定文化財・楼門
明治12年(1879)棟梁日田の宮大工(専蔵)さんと地元の大工さんの協力体制により、数年かけて完成された2層の屋根を構えた荘厳な造りです。
楼門正面
向拝彫刻と扉の精緻な彫刻類
楼門を潜り境内にはいると
こんな変わった灯籠が置かれていました。
神楽殿
参道に建ち並ぶ灯籠と、横に広い大きな拝殿
幣拝殿 右脇社
三間社流造りの本殿
一番左の脇社 本殿左の脇社
末社と狛犬
右の末社を護る狛犬
何が気に入らないのか、この狛犬も怒り面ですね〜。
狛犬の拡大写真はこちらで
左の末社を護る狛犬
市指定天然記念物・ご神木・大銀杏
境内の様子とご神木