火男火売神社(上宮 奥の院)

別府市東山鶴見岳(平成20年7月23日)

東経131度25分55.51秒、北緯33度16分59.64秒に鎮座。

 この神社は鶴見岳山頂に鎮座しています。鶴見岳の男嶽、女嶽の二峰を神格化した火男、火売の二神をお祀りしている社で、鶴見岳中腹の別府市東山1区にに中宮、別府市火売に下宮が鎮座しています。
 今回はやまなみハイウェイ沿いにある別府ロープウェイ別府高原駅(標高503m)から鶴見山上駅(標高1300m)まで標高差約800mをロープウェイで10分ほどかけて上がるという楽な方法をとっての参拝となりました。夫は「次回は中宮から登山道を歩いて必ず自分の脚で山頂を極め参拝するぞ!!。」と宣言しておりますが、どうなる事やら…。
 ともあれ、鶴見山上駅を出ると目の前には鶴見山上権現一の宮が鎮座しておりますので、まず此処に参拝しました。社殿脇には「わくど石」という、悪獣から「脳と命を司る眷属」となったわくどの分身石があります。ここで「何時までも脳が活性化しておりますように」とお願いして、いよいよ奥の院への参道へと歩を進めると、広場の先には朱の鳥居が建っていて、その傍に山中守護の役行者が祀られていました。
 参道は山道と言うには余りにも整備された感のある歩きやすい遊歩道のようになだらかに階段が付けられており、私の足でも約10分ほどで山頂に行き着きました。途中には鶴見七福神や道祖神が置かれ、疲れたときの気分転換になります。
 鶴見岳は標高1375m、山頂には小さな石の祠が祀られ、「御嶽権現奥の院」「神霊発現の地」と書かれた案内板が立っています。本来ならば山頂から由布岳や別府湾の姿が美しく見えるはずだったのですが、あいにく靄が発生し、薄ぼんやりしか見えなかったのが残念でした。

 御祭神:火之加具土命(男神)、火焼速女命(女神)
 由緒:鶴見岳の男神女神を御奉斎し、「続日本紀」に「宝亀3年(772)、鶴見山頂に石祠を建て」の記述があり、この社の創祀とする説が有力視されています。
 貞観9年(867)鶴見岳大噴火にさいし御神前にて大祭を執り行ない火気を鎮め、以来火を治め温泉の神として別府温泉の総鎮守として崇敬され、また近年では開運頭の神様として県内は勿論県外よりも多数の参拝者があります。

ロープウェイから見る山並み
奥に見える山が鶴見岳です。

鶴見山上駅(標高1300m)から見える鶴見岳
鶴見山上権現一の宮 入口と鳥居に架かる額
鶴見山上権現一の宮拝殿 鶴見山上権現一の宮本殿

わくど石
飛行守護神 山中守護・役行者尊像
火男火売神社上宮奥の院入り口 参道の様子
鶴見七福神・寿老人 道祖神
山頂への最後の階段 石の祠が見えてきました。
境内はもう一息です。
山頂(境内)の様子 神霊発現の地案内板
御嶽権現奥の院祠 「阿蘇くじゅう国立公園鶴見岳」
と書かれた標柱と
鶴見岳3等三角点(1374.51m)
鶴見岳山頂から見た別府の町並みと別府湾