塩竃神社

玉野市東野崎(平成21年8月22日)

東経133度59分57.46秒、北緯34度32分36.10秒に鎮座。

 この神社は山田港のすぐ西に鎮座しています。現在付近は見渡す限りの草原となっていますが、嘗てはこの辺り一面塩田だったようです。が、現在その面影は全くなく、港に面したナイカイ塩業という工場を残すのみとなっています。
 社地は山田港からの運河沿いにあり、入口は狭く目立たない場所にありますが、奥行きのある綺麗に整えられた神社でした。

 御祭神:塩土老翁神
 祭礼日:不明
 境内社:地神社他二社
 由緒:天保9年(1838年)、東野ア浜塩田の開発を始めた年に陸前塩竃神社を勧請しました。御神体は、塩竃の石です。
 この塩田を開いたのは野ア武左衛門(1789〜1864)という人で、足袋製造販売で資金を蓄え、文政10年(1827)に味野・赤崎の海岸などを開墾し、塩田経営を行いました。塩田王と称せられ、その事業はナイカイ塩業に引き継がれているそうです。

社頭 明神鳥居 鳥居に架かる額
「塩竃大明神」
野ア翁墓碣銘 亀石
参道・境内の様子
拝殿前、元治元年生まれの広島型玉乗り狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(元治元年(1864)甲子9月吉日建立)
拝殿
拝殿に架かる社額 拝殿向拝下彫刻・龍
本殿
境内社 境内社
地神社(社日)
境内北側、運河の様子