上有漢神社

高梁市有漢町上有漢2540-3(平成21年8月20日)

東経133度41分03.95秒、北緯34度55分03.54秒に鎮座。

 この神社は332号線沿いに鎮座しています。入り口の石段途中には燈籠と鳥居が建立され、その後ろに昭和60年生まれ・モルタル製構え獅子がいますが、非常にユニークな面白い狛犬なので狛犬ファンの方は必見です。
 その後も石段が続き、それが途切れると見上げるばかりの急坂に、九十九折りの細々とした参道が付けられています。ここでいっぺんに気力は萎えてしまいますが、ここを登らなければ参拝は叶いません。重い足を引きづりながらゆっくりと怖々と上がっていきます。そして、九十九折り終点から入口を振り返るとぞっとするほどの急斜面です。この地域の方々はここを往復していたらさぞや足腰が丈夫になるでしょう…と余計なことを考えながら境内にはいると、入り口脇に明治42年生まれの玉乗り狛犬がおり、正面奥に長床のような開放的な拝殿、赤い屋根の本殿が建立されています。最奥には境内社の稲荷神社が祀られ、その他招魂社や石碑などが散在しています。

 この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

社頭
明神鳥居
鳥居後ろにいる昭和60年生まれの構え獅子
この狛犬は彩色の施されたモルタル造りのようですが、獅子紋や渦巻き型の体毛が浮き出ていて、尾はバナナの房のような渦巻きだらけ、紅の彩色と相まって非常に派手な狛犬です。形は全然異なりますが、有漢の廣峰神社にもモルタル造りの狛犬が居ます。そちらには建立年代も作者名も記載がありませんが、同じ作者さんの造った物なのでしょうか?材質も造りも非常にユニークな面白い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(川関・中山森造作 昭和60年(1985)3月建立)
参道入り口は石段から始まります。
境内入口の石段までこの調子で九十九折りの急坂が続きます。
九十九折り終点から入口を振り返る。ぞっとするほどの急斜面です。
境内入口の石段
境内入口左右にいる明治42年生まれの玉乗り狛犬
玉乗りの尾は普通直立か時代が降るにつれだんだん前に流れてきていますが、この狛犬は反対に後ろに流しています。神社で見たときに何となく違和感があったのはその所為でしょうか?
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治42年(1909)3月20日建立)
長床のような開放的な拝殿
本殿
境内社:稲荷神社
境内社:招魂社 石碑
境内の様子