横田神社

総社市久代3632(平成21年8月24日)

東経133度41分03.28秒、北緯34度40分20.68秒に鎮座。

 この神社は総社駅の西約5.4kmに鎮座しています。神社から100m手前に玉垣で囲まれて一の鳥居が建ち、「式内横田神社」の額が架かっています。玉垣内では天保7年生まれの浪速狛犬も頑張っています。社頭は山を背景に静かな佇まいを見せ、石段を上がると随神門から拝殿前まではずっと長廊下が続き、古風で素晴らしい風情が感じられます。長廊下左側には鐘楼も有り、又、ここにも和気清麻呂像が置かれていました。唐破風付きの豪華な拝殿の奥には板塀に囲われた中に彫刻類の素晴らしい本殿が建立され、拝殿から境内社の式内天神社までも長廊下で繋がれています。その他沢山の境内社が祀られ、又、神楽殿もありますが、不思議だったのは横田公会堂に向かって境内社が5社も祀られている事でした。意味もなくこんな向きに社殿を建てることは考えにくく、暫くはここで考え込んでしまいましたが、未だに理由は不明です。
 式内社と言うことですが、今も氏子さん達の崇敬を集めている素晴らしい神社、という感じがとても良く伝わってくる神社でした。

 御祭神:天穗日命、菅原道眞
 祭礼日:4月29日・春祭、8月4日・夏祭、10月21、22日・秋祭
 境内社:天神社、龍田神社、廣田神社、地神他数社
 由緒:旧村社で、創建年代は不詳であるが、平安時代の927年に編纂された延喜式に所載された式内社である。
 当時、この延喜式に登載された神社(式内社)は、毎年の祈年祭には国家的な奉幣を受け、他の一般神社とは別の待遇を得ていた。総社市内にはこの横田神社を含めて7社の式内社がある。
 境内にある天保7年(1836)に建立された石碑や資料によると、当社は中世に衰微し、天正13年(1585)天神宮として再建され、更に文政10年(1827)頃から天保7年(1836)頃に横田神社と改称して整備された。
 また、現在の社殿は文政10年(1827)頃に完成した。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)

神社から100m手前に建つ一の鳥居 鳥居に架かる額
一の鳥居前にいる天保7年生まれの浪速狛犬
吽には角があり、均整のとれた非常に出来の良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保7年(1836)丙申夏建立)
社頭
二の明神鳥居
随神門
随神門から拝殿前まで続く長廊下
長廊下左側にある鐘楼 和気清麻呂像
唐破風付きの豪華な拝殿
拝殿唐破風下の彫刻・鳳凰
拝殿目貫彫刻・龍
拝殿木鼻・象
本殿
本殿目貫彫刻・龍
本殿木鼻・龍
本殿正面扉の彫刻・龍
本殿脇柱の木鼻・狛犬と象
本殿軒下の龍?
境内社:式内 天神社
 
境内社:龍田神社
 
境内社:廣田神社
 
神楽殿 地神
横田公会堂に向かって祀られている境内社 横田公会堂に向かって祀られている境内社
横田公会堂に向かって祀られている合社