池田神社

総社市槙谷市井谷734(平成21年8月24日)

東経133度42分58.11秒、北緯34度44分51.69秒に鎮座。

 この神社は総社駅の北約10km、槇谷川が落合川と合流する地点のすぐ北の山中に鎮座しています。
 落合川に架かる橋を渡ると鳥居があり、槇谷の豊かな社叢の中、参道は緩やかな坂道の約350mほどの登りとなります。途中の二の鳥居付近からは旧参道と思われる石段が一部残され、古の古道を歩く様な雰囲気の中、気持ちの良い散策気分に浸れます。
 参道の最後は石段で締めくくられ、未だ新しく綺麗な随神門を潜ると今までの雰囲気とはうって変わり、境内は明るく輝き、正面の石垣の奥に綺麗な拝殿、本殿が建立されています。
 その他、この社には参道入口、随神門内、拝殿前に3対の狛犬がおり、それぞれ個性豊かな表情をしています。狛犬ファンには見逃せない神社かも知れません。

 御祭神:吉備武彦命他
 祭礼日:不明
 由緒:参道の合祀記念石碑によると、「元槇谷鎮座・村社 熊野神社、古郡神社、金毘羅神社、御崎神社、荒神社、穴粟鎮座・村社 八幡神社、荒神社、見延鎮座・村社 御崎神社、荒神社、合祀  社号改称許可仝3年2月15日合祀済 大正4年5月改築」とあり、この地には元々何れかの神社があったと思われますが、そこに槇谷・穴粟・見延の神社を合祀して、現社号に改称したものと思われます。合祀された神社の中に「式内・古郡(ふるこおり)神社」があり、総社市総社西山・古郡神社、総社市久米・御崎神社、 加賀郡吉備中央町吉川・吉川八幡神社末社と共に式内・古郡神社の論社となっているようです。

参道入口
落合川に架かる橋と槇谷の豊かな社叢
参道入口に建つ明神鳥居 鳥居に架かる額「産土神」
参道入口に居る文化13年生まれの狛犬
アスティカやマヤを思わせる独特の風貌で、鬣は長く、背骨が浮き出ています。尾も長い巻き貝を幾つもくっつけたような変わった造りです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化13年(1816)9月吉日建立)
落合川の入口から境内までは約350mほどあり、途中の二の鳥居付近からは旧参道と思われる石段が一部残されています。緩やかに登る参道周囲は山中の豊かな森で、舗装した参道歩きでも深山幽谷の中を散策している気分に浸れます。
参道の最後は石段で締めくくられます。
随神門
随神門内に居る木製神門狛犬
阿には小さな角があり、かなり彩色が残っていて吽の胸には獅子紋も見えます。正面から見るとブルドックのような愛嬌のある顔つきをしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内の様子
拝殿前にいる文化7年生まれの狛犬
入口の狛犬と同じ石工さんなのでしょうか?この狛犬もかなり独特の雰囲気を持っています。やや下向きで、瞳が彫られ、口蓋が割れた口から綺麗に並んだ平歯が見えます。眉の上から編み込まれたような細い鬣が頭上で渦巻き、その後はストレートで長くお腹にまで届いています。尾は巻き貝が3個立っている様に取り付けてあります。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化7年(1810)8月吉日建立)
拝殿
本殿
本殿木鼻・狛犬と象