堀出(ほりいで)神社

新潟市秋葉区新津本町3 (平成18年5月6日)

 この神社はJR新津駅の南南東500mに鎮座する旧郷社です。
 今から約八百年前、上杉謙信公の客将だった金津信資公が、金津城構築の際に地中から伊邪那岐神、伊邪那美神の二神体を掘り出し、堀出大神と奉称して城の守護神としたのが始まりです。その後、天正元年(1573)に第15代新津丹波守勝資公が新津へ築城の折に城外へ遷座し、新津領内の総守護神としました。
 慶長3年(1598)上杉氏の会津移封に従い、新津公も御神体を奉じて会津へ移り、さらに米沢へと転じた後も分社を奉祀されていましたが、例大祭には代参されており、明治15年には御神宝は米沢から堀出神社に戻りました。
 御祭神は伊邪那岐神、伊邪那美神のほか、愛宕神社(火之迦具土神)、住吉神社(上筒男命、中筒男命、底筒男命の住吉三神)、天王八雲神社(建速須佐男神)、五社神社(宇迦魂神、宇宇気比売神、大御宜都神、宇気母智神、大宜都比売神)、伊夜日子・草那藝神社(天香具山命)、琴平・稲荷神社(大物主命、若宇迦能売神、豊宇迦能売神)です。
 新津市の市街地にありながら、しっかりした鎮守の杜を保ち、木々に囲まれた広い境内は、静寂な雰囲気が漂っています。拝殿は大きく荘厳で、境内社も多数鎮座しています。「新津夏祭」といわれる例大祭は、新津勝資公が京都から導入されたもので、古い伝統を継承した祭屋台・祭囃子、松坂流しなどで街は活気に満ち溢れるようです。

神社入口
拝殿 拝殿の額「堀出大神」
拝殿内の様子 拝殿内奉納額
本殿覆い屋 境内社・愛宕神社
境内社・天王八雲神社 天王八雲神社社号標
天王八雲神社の年代不明おでこ狛犬
境内社・住吉神社 境内社・五社神社
境内社・琴平・稲荷神社 境内社・伊夜日子・草那藝神社
神楽殿