北斗神社

諏訪市中洲(平成23年8月20日)

東経138度7分35.53秒、北緯35度59分34.12秒に鎮座。

 この神社は諏訪大社上社本宮の南西約350mの小丘上に鎮座しています。道路脇には真新しい案内板が立ち、木製の鳥居を潜ると約200段ほどの急な石段参道が続きます。
 石段を登り切ると二段になった狭い平地が境内なのですが、平地といっても傾斜がある上に石がごろごろとしていてとても足場が悪く、社殿は後ろの岩に張り付くように建立されています。又、白鳥弥四郎が文政7年に手掛けた本殿は細かい金網の中で、細部まで詳細に拝見することは出来ませんでした。
 「寿命の神」と言う御利益の為、昔は願掛けやお籠もりをしたり、戦争中は出征兵士を送る家族の参詣者が多かった様ですが、きちんとした石段が設置されている昨今でも、境内から下を振り返るとかなりの緊迫感があります、昔はもっと大変な思いをしながらの参拝だったことでしょうが、家族に重病人や出征兵士がいらっしゃる方は、こんな急傾斜の参道でも厭わずに参拝されたのでしょう。そんな方達の願いは叶ったのでしょうか…暫し感慨に耽った私達でした。

 御祭神:天御中主命
 祭礼日:不明
 由緒:寿命の神様 祭主は祢宜太夫で 天御中主命(北極星)を祀る
 本殿は文政8年(1825)白鳥四郎が手掛けた

社頭
庚申塔 石祠
石段参道下部に立つ木製鳥居
石段参道の様子
境内入口
境内の様子
社殿
社殿前から入口を振り返る