大和田神社

北安曇郡松川村川西(平成18年10月14日)

 この神社は大糸線・信濃松川駅の西北西約2km、306号線に面して鎮座しています。豊かな鎮守の杜に護られた境内には、中二階や左右に出窓のような部屋のある立派な神楽殿が建ち、奉納相撲が行われるのでしょう、これまた立派な土俵が設えてあります。灯籠や狛犬の奉納された奥には、綺麗な横広の変わった屋根の拝殿が建ち、最奥の塀内の石垣上に流造りの本殿が優雅な姿を見せています。その拝殿内には荒々しい鑿跡をつけたまま白く彩色された木彫神殿狛犬がいて驚かされました。関西には比較的神殿狛犬が多いのですが、ここ長野県では六社目です。
 旧村社で、松川村川西より北部、緑町から東松川地区までの村の北部を守る産土神社です。
 御祭神:大己貴命、建御名方命、事代主命
 由緒:平安時代・朱雀天皇2年(932)、大和国三輪山より大己貴命を勧請し創建されました。その後、建久2年(1191)、諏訪大社上・下両社より建御名方命と事代主命を勧請し、大宮大明神と称し併せ祀ったとされます。
 祭礼:祈年祭(4月4日)、奥宮祭(4月26日)、夏越の大祓式(6月29日)、風祭(8月29日)、前夜祭(9月22日)、例祭(9月23日)、新嘗祭(11月22日)、大祓式(12月29日)、除夜祭(12月31日)
 特に9月23日の例祭には2頭の獅子が同時に舞う、珍しい獅子舞が奉納されるそうです。

社号標 神社入口
神楽殿
入口側(左)と社殿側から
境内の様子 相撲場
皇紀2600年という、人間で言うと私達のような団塊の世代にあたる、
日本中で一番奉納数の多い年生まれの狛犬です。しょうわですが、
もじゃら〜とした鬣と秀でた額、意志の強そうな口許の狛犬です。
(皇紀2600年(昭和15年)建立)
横に広い変わった屋根の拝殿 流造りの本殿
拝殿内の木彫神殿狛犬。
荒々しい鑿跡をつけたまま白く彩色され、小顔で猫のような口蓋を持つ、
姿勢の良い前脚が逞しい狛犬です。筋肉隆々で胸毛まで生やしています。
境内社、左から
三峯神社、弁財天神社、御嶽神社、斎主神社、火田神社、金山彦神社、
八百萬神社、秋葉神社、稲荷神社、天照皇大神社、竈神社、八坂神社、
大山祇神社、大宮姫神社、倉稲魂神社、武甕槌神社、猿田彦神社、天満天神社
狛犬の拡大写真はこちらで