鉾持(ほこじ)神社

伊那市高遠町西高遠1600(平成23年4月29日)

東経138度3分28.58秒、北緯35度50分6.61秒に鎮座。

 この神社は旧高遠町市街地の北西の山裾に鎮座しています。参道の入口は361号線から北に入り池上家商家民俗資料館前を過ぎると、30m程で社号標が立ち、手水舎が有ります。そこから石段が杉並木の中を130m程続き、長い石段登りに疲れが出てくる頃下の境内へと辿り着きます。
 下の境内には稲荷社、松尾社等の境内社が祀られ、又、社務所や神輿殿、祈年祭のだるま市で販売され願いが叶って納められた福だるまの納所等が左右に配されています。その下の境内を貫くように敷かれた参道の石畳奥の正面石段を上がると上の境内で、ここには市指定文化財・赤門と透かし塀内に拝殿や覆い屋内に市指定文化財の本殿が建立されています。又、境内左右には沢山の末社が合社として祀られています。
 市街地の入口から奥深い感じの参道・境内まで、長い石段に身体は疲れますが、精神はリラックス。深い森の木々に囲まれた境内、見事に周囲の環境とマッチした社殿…高遠城の守護神で、領主や藩主の信仰が最も厚い第一の総社だったと聞いていますが、現在も我々現代人の信仰の拠り所として崇敬されている素晴らしい神社です。

 御祭神:天津彦火瓊瓊杵尊(伊豆神社)、天津彦火火出見尊(箱根神社)、大山祗命(三島神社)
 祭礼日:2月11日・祈年祭 だるま市、9月23日・例祭 燈籠祭
 境内社:稲荷社、松尾社、稲荷社、妙見社、稲荷神社、稲荷神社、貴船社、平野社、三輪社、加茂社、平野社、八幡社、住吉社、加茂社、三輪社、子安社等
 由緒:伝承によれば、伊那郡を治めていた諏訪の国主が養老年間(717〜724)に、武運長久・国土安全を願い、高遠の地に伊豆・箱根・三島の三社を祀り、神祠を建立して神事を行ったのが創立起源とされる。
 この地に移されたのは文治年間(1185〜1190)で、その時、土中から「霊鉾」が発掘されたので、鉾持神社と名づけられ、その鉾を御神体として祀り鉾持三社大権現と尊称した。
 高遠城の守護神として歴代城主の信仰が厚く、高遠氏、武田氏、岩崎氏、保科氏などから与えられた寄進状は今も保存されている。
 このほか廃藩後に、内藤家、伊沢家から寄進された鎧、明珍の兜、備前長船の銘刀など多くの社宝を蔵している。

社頭
参道入口
手水舎 社号標
「懸社 鉾持神社」
石段参道の様子
参道途中に立つ一の鳥居
一の鳥居前にいる昭和12年生まれの松本型狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和12年(1937)1月建立)
参道途中、東西参道との合流地点の広場
石段参道の様子
神橋
稲荷社 石仏
境内入口
下の境内の様子
境内社覆い屋
境内社:松尾社 境内社:稲荷社、妙見社
境内社:稲荷神社 だるま納所
社務所
ご神木・大杉
災帝神農碑 神輿殿
社殿が建つ上の境内へ上がる石段参道
市指定文化財・赤門と透かし塀
拝殿
拝殿に掛かる額
本殿鞘堂
鞘堂内に保護されている左右の本殿
鞘堂内の境内社:稲荷神社
境内左奥に祀られる合社
境内社:貴船社 境内社:平野社
境内社:三輪社 境内社:加茂社
境内社
境内右奥に祀られる合社
境内社:平野社 境内社:八幡社
境内社:住吉社 境内社:加茂社
境内社:三輪社 境内社:子安社
境内社:梅宮社
境内社:金山神社 境内社:大神宮
鎮守の杜 絵馬