香取伊豆乃御子神社

石巻市折浜20(平成19年7月24日)

 この神社はJR石巻線・渡波駅から2号線を5kmほど進み、折浜に向かう道路に入り海沿いの道を2kmほど進むと、折浜集落の後方、山腹に社殿が見えます。所がそこへ行く道がどうしても見つかりません。勘で漁協正面の道路を入り、右側の狭い路地を入り、石垣と金網のフェンスの間の緩い階段を上がり、最後は住宅のひさしがぶつかりあっているような狭い階段を上がるところで運良く香取伊豆乃御子神社の総代をしている方と巡り会い、神社へと案内して頂きました。この社にいらっしゃる方は、必ず集落の方にお聞きした方が、時間も節約できますし、賢明と思われます。
 さて、この社は地図に伊豆神社とあり、社殿の額にも伊豆神社と書かれていますが、総代さんのおっしゃるには正式名称を「香取伊豆乃御子神社」といい、牡鹿郡の式内社10座の中の一座ということです。
 社伝では、第60代・醍醐天皇の御代、延喜年間の創建と言われています。御祭神は香取神宮の御祭神・経津主神の御子神で、阿佐比古命。この神が祀られている社は、全国的に見ても余りないそうです。往古、東夷の征伐と辺土開拓の為、鹿島・香取の両神宮祖神の御子神が共に命を受けて海路奥州へ向かわれ、二柱の乗られた船は石巻の沿岸に到着・停泊して錨を操作した際、石を巻上げたことから、石巻という地名となったという伝承が残っているそうです。そして開拓に偉大な功績を残された地方開発の祖神として、香取神宮の御祭神・経津主神の御子神・阿佐比古命はこの社に、鹿島神宮の御祭神・武甕槌命の御子神・鹿嶋天足別命は石巻市日和が丘の鹿島御児神社にお祀りされたのだそうです。(総代さんのお話より)
 尚、石巻市和渕・和渕神社も香取伊豆乃御子神社の論社と考えられているようです。

あちこち探したあげく、やっと集落の後方の山腹に社殿らしき建物を見つけました。でも、どうやってあそこまで行けば良いのでしょう…?
漁協正面の道路を入ると右側に狭い路地が見えます。 石垣と金網のフェンスの間の緩い階段を上がります。
最後は住宅のひさしがぶつかりあっているような、狭い階段を上がります。ここで香取伊豆乃御子神社の総代をしている方と巡り会い、神社へと案内して頂きました。 神社入口
入口の鳥居 またまた石段ですが、今度は社殿も見えるので、後一踏ん張りです。
立派な拝殿 拝殿に架かる額
「伊豆神社」と書かれています。
拝殿の木鼻狛犬
彫りが堅いですが、堂々とした狛犬です。
本殿 本殿覆い屋
境内社二社 湯殿山、秋葉山碑
庚申塔 境内から見える石巻湾