宇治上神社

宇治市宇治山田(平成15年1月3日)

「わがいほはみやこのたつみしかぞすむ、よをうじやまとひとはいふなり」
と喜撰法師は歌ったが、現在はこの地も世界遺産に登録され、観光客で溢れ、とても世を儚む気分にはなれない。
しかし出歩く事も少なかったであろう貴族社会では、洛北の大原や、巨椋池の対面のこの地は充分隠棲の地に相応しかったであろう。

宇治上神社は菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇をお祀りしています。神社建築では、現存する最古の神社建築で、その創建は醍醐天皇が延喜元年(901年)に社殿を建造したことに始まるという説も有ります。明治時代までは、宇治神社と一体で離宮上社と呼ばれていた様です。藤原氏が平等院建立の後、宇治上神社はその鎮守社となり氏子達の崇敬を集め,現代まで連綿と社殿が維持されてきました。現在では世界遺産にも登録され、世界中から注目を浴びています。境内にある宇治七名水のひとつ「桐原水」からは、今も清水が湧き出ている。

鎌倉時代の初めに建てられ,現存する最古の拝殿

平安時代の後期に造営され,
現存する神社本殿としては
最古の建築

生花も簡潔でセンスが良い

非常に大口で威厳のある京うちわ狛犬

古代の自然崇拝の名残でしょうか?