三ノ宮神社

京都市西京区樫原杉原町12−1 (平成19年1月2日)

 この神社は山陰道・国道9号線の樫原秤谷信号から東に入ると二つ目の信号右側に大きな案内板がたっていますので、右折すると約200mで左側に鎮座しています。樫原地区は宿場町として栄えた所で、杉原町には神社のみが鎮座していたそうです。神社の前には国指定の樫原廃寺跡公園があり、源頼光の鬼退治の伝承の地でもあります。境内には、地名の由来となった樫の古木が歴史を感じさせ、綺麗な境内・社殿に、気持ちの良い参拝が出来ました。

 御祭神: 酒解大神(酒の神)、大山咋神(山の神)、素盞嗚尊(武勇の神)
 例祭日:1月1日・歳旦祭、1月3日・元始祭、1月15日・成人祭 [神事名]成人の日、2月3日・節分祭、2月11日・紀元祭、2月17日・祈年祭、3月21日・春季皇霊祭、4月29日・植樹祭 [神事名]みどりの日、5月 第一日曜日8日間・春季例祭 [神事名]神幸祭、6月30日 大祓式 [通称]夏越大祓式、9月15日・敬老祭 [神事名]敬老の祭、9月23日・秋季皇霊祭、10月17日・神嘗祭、10月23日・例祭、11月23日・新嘗祭 [神事名]勤労感謝祭、12月23日・天長祭、12月31日・大祓式・除夜祭、毎月1日・月次祭
 由緒:樫原地区の総鎮守で旧村社です。創建は不詳の様で、伝承によると、昔はこの地に樫の森があったことから樫原と呼ばれ、「柏原神社」と呼ばれていたようです。
 言い伝えによると洛西・大枝山には酒呑童子という鬼が住み人々に恐れられていました。平安中期の武将・源頼光はこの地の小さな祠に供えてあった御神酒を鬼に飲ませ、酔いつぶれたところを退治したといわれています。今でも洛西の大枝塚原には鬼の首塚があります。(この伝説は丹波の大江山説もあります。) このことから、鬼を退治できた「酒の神」、其の武徳から「武勇の神」、大枝山唐「山の神」の三神を祀り、社が造営されたと伝えられています。
 江戸時代には将軍家や天皇家などにも篤い崇敬を受けていました。

神社入口 神楽殿
神楽殿に飾られた見事な松の盆栽 拝殿
昭和49年の伊勢神宮式年遷宮で下賜された本殿
本殿正面 末社三社