白皇(しらおう)・白山神社

土佐清水市足摺岬1351-3(平成23年3月30日)

東経133度1分3.13秒、北緯32度43分17.53秒に鎮座。

 この神社は金剛福寺、足摺岬に通じる27号線・神社前バス停の前に鎮座しています。境内左右にはあしずりユースホステルや足摺亜熱帯自然植物園があり、道路を挟んで白山洞門等の観光地があるので、周囲には結構観光客やお遍路さんの姿も見られました。
 27号線に面した入口には「白山神社」と書かれた額を掲げる鳥居が立ち、拝殿には「白皇山」という額が掛かっています。大正5年に白皇神社と白山神社が合祀され、この地に遷座されたということで、どちらの旧地にも未だ小さな石祠が祀られているそうです。境内はそれほど広くはありませんが、入母屋造りの拝殿には大きな唐破風が付けられ、鬼瓦や装飾瓦が屋根を華やかにしています。又、拝殿と本殿を繋ぐ回廊には、市指定文化財・木製神殿狛犬がいますが、遠くて暗くいて写真の撮影にはとても不向き…失敗してしまいました。

 御祭神:伊弉諾尊、伊弉冉尊、白山比当ス
 祭礼日:春祭、夏祭、秋祭
 由緒:白皇神社:四国八十八箇所第三十八番札所金剛福寺の奥の院である。元来は金剛福寺が創建されたとされる平安時代初期の弘仁13年(822年)に、白皇山真言修験寺として創建された。現在地の北方にある白皇山(標高433m)の山上にあって、白皇権現を本尊として祀っていた。明治初期の神仏分離令により廃寺となり、白皇神社と称した。
 大正5年(1916年)に白山洞門にある白山神社と合祀され現在地に遷座した。以後、足摺岬集落の氏神となっている。
 白山神社:もと白山権現と称し、加賀の白山神社から勧請され、白山洞門の上に祀られていた。大正5年(1916年)、白皇権現と合祀され、現在の位置に社殿が造営された。白山神社はもと金剛福寺の守護神の1つで、代々土佐藩主・山内氏の信仰篤く、藩が社の修造に関与したことを示す棟札が金剛福寺に伝わる。また、社宝として桃山時代の作とみられる木造の狛犬一対を所蔵する。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
入口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額
「白山神社」
境内の様子
拝殿前、昭和5年生まれの土佐型狛犬
土佐型の特徴は十分備えていますが、江戸時代の狛犬のような優雅さがとれ、猛々しさが前面に出てきています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和5年(1930)6月吉日建立)
拝殿
板締めの注連縄が目に付きます。
鬼瓦
装飾瓦
向拝下彫刻
拝殿にかかる額「白皇山」
拝殿木鼻
拝殿内の様子
廻廊にいる市指定文化財・木製神殿狛犬
材は桧、阿吽一対として作られたもので、彫りの強さや、前脚をついて立つ像の姿勢から、桃山時代の作といわれている。
(「市公式サイト」より)
廻廊と本殿鞘堂
鎮守の森の様子