土佐神社離宮

高知市吸江204(平成23年4月1日)

東経133度34分18.75秒、北緯33度32分47.14秒に鎮座。

 この神社は五台山の北西麓、国分川河口近くに鎮座しています。
 綺麗な玉垣で囲まれた明るい前面とは対照的に、神社後方は五台山へと続く大きな森となっています。注連柱の間を通り参道を行くと、境内で参道は右に曲がり、正面に可愛い狛犬が護る鳥居、社殿が建立されています。本殿脇には、足利将軍をはじめ、朝廷からも信頼され絶大な帰依を受けたと云われる、高僧・絶海和尚が座禅を組まれた大岩があります。

 御祭神:味鋤高彦根神、一言主神
 祭礼日:8月25日と11月14日
 境内社:一社
 由緒:この社に案内はありませんが、高知市一宮中町の土佐神社お旅所には、「古くは、須崎市浦ノ内に祀られる鳴無神社をお旅所とし、江戸時代からは、高知市五台山の小一宮様(現在の土佐神社離宮)をお旅所としていずれも海路御神幸しました。諸般の都合により明治13年当地に建立し徒歩にて御神幸するようになったものです。」と紹介されています。
 又、「サイト牧野の森」には次のように紹介されています。
 『小一宮様
 北吸江にあり、「こいっくさま」と呼ばれているが、正確には「土佐神社離宮」である。拝殿の大きさは、幅10メートル、奥行き4.1メートル。2メートル余りの渡り廊下の向こうに、1.3 1.4メートルの本殿がある。拝殿前には、力石、狛犬、鳥居、石灯篭がある。
 縁起によれば昔、土佐神社はお船旅といって高岡郡浦の内の鳴無神社までご遷幸していたが、ある年のこと、帰りが遅くなり、甲殿まで帰ると日がくれ、船より陸に上がり赤木の麓にさしかかると狼の群れに会い、驚いて松明をたき、ようやく夜更けにに帰ることができた。これに懲りて、翌年よりこの北吸江の磯をお旅所と決め、ご神幸することになった。この地に、小祠をつくり毎年のお旅所とし、土佐神社離宮となったと云われている。』

社頭
神社入り口 社号標
参道
境内の様子
境内にいる昭和2年生まれの狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和2年(1927)6月吉日建立)
境内に立つ鳥居 鳥居に掛かる額
拝殿
本殿
絶海上人座禅岩
境内社
境内に咲く桜