多気・坂本神社

安芸郡奈半利町広岡3855 (平成19年3月30日)

 この神社は国道55号線から493号線へ入り、600m程で東の小道に進み、田畑の中を進むと中里の集落に鳥居がありますが、そこには境内も社殿も見あたりませんでした。途方に暮れていると、丁度地域の方が通りかかり、お聞きするとここは御旅所でした。そこでさらに奥へ進み右に曲がると、森の中に神橋が架かり、橋や手水の案内板がありました。周囲の道路からは全く見えない場所にあり、地域の方以外は分かりづらい場所に鎮座しているので、この社に参拝する時には、近くでお聞きになることをお薦め致します。大正時代に建立されたその神橋を渡り、鳥居を潜ると参道の両脇には灯籠の行列、如何にこの社が崇敬されているかが分かります。参道奥の明るい境内には、拝殿・本殿・境内社が二社祀られていました。

 御祭神:武内宿禰(多気神社)、葛城襲津彦命(坂本神社)
 境内社:壱岐神社(壱岐直根子命)、多賀社
 例祭日:旧暦10月25日
 由緒:旧郷社で、多気神社・坂本神社は共に延喜式内社です。両社は宝永(1704〜10)の頃に合祀されたと伝えられています。
 延喜式内社とは、醍醐天皇の御世に撰上された延喜式神名帳に登載される古社の事です。
 御祭神の武内宿禰袮命は第八代孝元天皇の御孫で、景行、成務、仲哀、應神、仁徳、の五朝にわたり朝政に参与した長寿の仁とされています。又御懐妊中の神功皇后を補佐し、応神天皇の養育も勤めました。葛城襲津彦命は、武内宿袮命の御子神です。 この二祭神は蘇我氏の祖で、その一族の布師臣、坂本臣などが土佐の国を開発し、文化をひろめ産業をおこし、租神を奉齋して地域の守護神として祀ったものと思われます。

御旅所の鳥居 公園となっている御旅所
御旅所鳥居前の明治12年生まれの浪花狛犬。
ぺちゃんこ顔の狛犬で、座るというよりも四つんばいになった感じの狛犬です。
残念なことに阿の口先が欠けています。
狛犬の拡大写真はこちらで    
(明治12年(1879)9月吉日建立)
神社入口の神橋 神社入口
神社入口の嘉永2年(1849)生まれの浪花狛犬。
縦置きで阿吽が反対位置にいます。
丸い目で比較的扁平顔で愛嬌がある狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永2年(1849)5月吉日建立)
参道の様子 拝殿前の社号標
「延喜式内社 多気・坂本神社」
拝殿 拝殿内の様子
本殿覆い屋 境内社
   境内社・壹伎神社
大正9年奉納の
亀が支える手水鉢