天神社

横須賀市久里浜5-19-3(平成22年5月3日)

東経139度42分25.27秒、北緯35度13分29.41秒に鎮座。

 この神社は京急久里浜駅の南東約400mに鎮座しています。三浦半島唯一の天神様ということですが、人気があるのでしょう、私達が参拝中に他の参拝者が途絶えることはありませんでした。
 境内正面には厄除けや安全祈願の幟旗がはためき、入口には大きな鳥居が立っています。境内は綺麗に整備され、菅原道真公像や安産子宝いぬが置かれ、嬉しいことに文化11年生まれの狛犬も健在です。入母屋造り千鳥破風、唐破風付きの拝殿は豪華で、その奥の透かし塀内に流造りの本殿が建立されています。社殿脇や境内には境内社や青面金剛などが点在していました。
 良く整備された活気のある神社でした。

 御祭神:菅原道真公、相殿:天照公大神、八雲大神(須佐之男命)
 祭礼日:8月25日
 境内社:稲荷社、祖霊社
 由緒:社伝によれば大阪の義人 砂村新左衛門、官許を得て往古は入海なりし内川入江一帯の広漠たる芦原を開拓し、一村を作らんと「内川新田」開発の志を立てしが工事用意ならず。茲に神明の加護を待つべしと悟り、万治3年(1660)6月、郷里なる摂州西成郡上福島村の天満宮を勧請し、内川新田鎮護の神として、此の地に奉斎したのが創祀である。
 爾来、人々篤く崇敬し、世々神徳を蒙りて生業に励み、遂に豊穣なる一村を興す。諸人神慮の広大無辺なるを報謝し今日に至る。
 現在の当社は、広く三浦半島全域に鎮座する八十余の神社の内 菅原道真公を主祭神として祀る唯一の神社であり、「久里浜の天神さま」と親しまれ、近郷各地よりの参拝も多い。

社頭
入口に立つ明神鳥居 社号標
参道・境内の様子
安産子宝いぬ 菅原道真公像
境内にいる文化11年生まれの狛犬
耳を横に張り出し、曲玉のような目つきをした、威厳のある実に堂々たる狛犬です。尾立ちから、やや流れに移行中のような、微妙な尾の形態です。毛の流れもスムースな良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化11年(1814)甲戌6月吉日建立)
拝殿
本殿
境内社:稲荷社 境内社:稲荷社
境内社:祖霊社 末社
末社 出羽三山碑 金神
青面金剛(庚申塔)
絵馬