淡島社

横浜市都筑区折本町1458(平成19年10月6日)

 この神社は第三京浜道路・港北ICを出てそのまま北に800m程進むと、折本派出所信号角右側に鎮座しています。一の鳥居の建っている下の境内は明るく、駐車場となっており、参道の二の鳥居を潜ると石段の上が境内になっています。境内右には手水舎が設えてあり、正面には出来の良い江戸流れ狛犬が社殿を守っています。拝殿、本殿共に白壁が朱の柱などに良く映えた綺麗な造りでした。境内裏手の斜面には木々が植えられ、市街地にもかかわらずきちんと鎮守の杜が形成されています。

 御祭神:少名彦命、神功皇后、大霊貴命、素戔鳴尊
 例祭日:元旦祭・1月1日、交通安全祈願祭・1月3日、どんど焼・1月14日、大祭・3月3日、七五三御祝・11月中旬の吉日
 由緒:江戸時代以前、和歌山市加太の淡島大明神より分祀し鎮座したといわれています。
 天和より正徳年間の頃、社殿を覆うほど桜の古樹が繁っていましたが、近所に住む者が掃除に入った折り、白衣の翁に会い腰の痛みを話しました。翁に「この社に祈願すれば治る。」といわれ信心祈願した処全快したのを伝え聞いた人々の病気回復祈願が多かったという事です。里人が山林の桜の古木を切り運びだそうとしたところ、一匹の蛇がその古木を護っていたのでご神木であった事を恐れ、安泰祈願をし、その若芽を境内に移しご神木としたのだそうです。
 明治42年、村社 大神宮、天王社、新宮社を合祀しました。
 寛保2年里人英至が社殿を新築、昭和51年道路拡張のため社殿を建て替えました。(境内由緒書きより抜粋)

神社入口
由緒書き
参道の二の鳥居 境内入口、三の鳥居
拝殿前にいる嘉永2年(1849)生まれの江戸流れ狛犬
最近は遠隔地にばかり行っていたので、久しぶりに目見えた江戸流れです。私達夫婦は二人とも東京生まれで殆ど東京育ちという成育環境のせいか、江戸狛犬を見るとホッとするというか安心感があるというか、やっぱり贔屓目でしょうか、「江戸狛犬が一番完成度が高いよね。」という結論に落ち着いてしまいます。この狛犬達も石工名はありませんが、かなりの腕の持ち主…と思われます。阿吽共に子持ちでそれぞれの姿態に創意工夫が為されています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永2年(1849)2月吉日建立)
拝殿 本殿鞘堂
境内社 針之碑
境内の様子