熊野神社

三浦郡葉山町一色2480(平成22年5月3日)

東経139度34分29.5秒、北緯35度15分57.78秒に鎮座。

 この神社は、真名瀬漁港の向かいの細い路地を入ると突き当たり、三ヶ岡山麓に鎮座しています。真名瀬は「まなせ」ではなく「しんなせ」と読むそうです。社地の左には綺麗な真名瀬会館が建てられ、参道脇には住宅が密集しています。
 神社入口には靖国鳥居が立ち、石段を少し上がった先に境内、更に石段があり、その上に社殿が建立されています。拝殿前では明治31年生まれの江戸流狛犬がしっかりと見張りをしており、社殿右には漁業に携わる人々の守護神として文化年間に創建された大漁稲荷社も祀られています。境内では御神木のタブノキが一際目立って見えました。

 御祭神:伊弉諾命、速玉男命、泉津事解男命
 祭礼日:5月15日・例祭(神楽)
 境内社:大漁稲荷社
 由緒:社伝によると、江戸時代に紀州から漁業者がこの地に移住し、郷土の熊野神社を守護神として祀ったものと云われている。
 この地域は、山と海に挟まれて住宅が密集しているにもかかわらず、大火に見舞われたことは一度もなく、これは権現様(熊野神社)のご加護であると云い伝えられており、火防の神として篤い信仰が今日に受け継がれている。
 毎年、5月15日の例祭に神楽が行われるが、不思議に雨が降り「雨は火を防ぐ」ということから、晴よりも雨は縁起が良いと云われている。
 なお、熊野神社は熊野三社も云われ、和歌山県の熊野坐神社、熊野速玉神社、熊野那智神社の総称である。
(「境内案内板」より)

参道入口
神社入口に立つ靖国鳥居
境内の様子
石段参道
拝殿前、明治31年生まれの江戸流狛犬
阿は前脚に子狛をじゃれつかせています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治31年(1898)10月建立)
拝殿
本殿
境内社:大漁稲荷社 境内社:稲荷社
末社 御神木・タブノキ

参道入口・真名瀬の海岸から名島の鳥居を望む
遠くに富士山頂付近の姿もボンヤリと見えています。