厳島神社

川崎市川崎区日ノ出2−6−3(平成19年1月28日)

 この神社は川崎貨物駅のすぐ西に鎮座していますが、地図に記載はありません。周囲は市街地ですが、結構広い社地に、素敵な彫刻が施された拝殿と、若干鳩胸の狛犬、派手な幟が立ち並ぶ境内社・稲荷社、「出来野庚申地蔵菩薩」と旗に記されている自然石の様な菩薩像二基がありました。

 御祭神:市寸島比売神 ( いちきしまひめのかみ )
 祭礼:元旦祭・1月1日、大祓式・6月30日、例祭・10月28日、大祓式・12月31日
 由緒:残念ながら創建などは不明です。

神社入口 拝殿
拝殿挙鼻の龍
拝殿木鼻の狛犬と象
明治12年生まれの良い狛犬でしたが、残念ながら阿の顔面が欠けています。
この年代の狛犬にしてはお腹の下の刳りぬきが無く丈夫そうですが、
何があったのでしょうか? 黒く変色した部分があるので、
もしかしたら戦災に遭い、燃えた社殿の下敷きになったのかも知れません…
などと想像を膨らましてしまいました。
若干鳩胸ですが、落ち着いた顔つきと均整のとれた身体をしています。
毛の流れもスムースで石工さんの器量が判ります。
(石工・出川伊助 明治12年5月建立)
本殿覆い屋 境内社・稲荷神社
出来野庚申地蔵菩薩と旗に記されていますが、私にはよく分かりませんでした。
これは風化した物なのでしょうか、自然石がお地蔵様に似ていたのでお祀りしたのでしょうか?