諏訪神社

足柄下郡箱根町仙石原88(平成19年11月11日)

 この神社は仙石原の国道138号線と県道75号線のぶつかる交差点の、100m程北に鎮座しています。近くの方に所在をお聞きしたところ、紅葉の名所だそうで、境内入口には見事な枝ぶりの紅葉が葉を紅く染めていました。その樹の奥には、神池と中央には風雅な小島が浮かんでいました。社殿の建つ境内には20段程の階段を上がりますが、其の途中には大正8年生まれの江戸流れ狛犬が睨みを利かせています。境内右手は清々しい竹林で、中央奥に簡潔な作りの社殿が建っています。
 因みに仙石原は元湯場、俵石、仙石地区を総称しており、台ヶ岳、金時山、丸岳などに囲まれた標高700mにあり、秋の紅葉とススキの波が特に美しいことで知られています。この日も沢山の人々がススキの穂波の中の散策を楽しんでいました。

 御祭神:建御名方命
 例祭日:例祭・3月27日、御神火祭・10月25日、新嘗祭・11月24日、大祓・12月25日
 由緒:旧村社ですが、案内が無く、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 3月27日に執り行われる例祭では湯立獅子舞・国指定無形民俗文化財の神事が奉納されますが、これは仙石原に安永5年(1776)から伝わる五穀豊穣と天下泰平を願って行われる神事です。 諏訪神社拝殿で鈴や刀を持った獅子が太鼓や笛、歌に合わせて平舞を舞った後、神庭で剣舞などを舞い、14時頃から獅子が大釜の熱湯をクマ笹で参拝者の頭上に振りかけ、1年間の無病息災を祈念します。

社号標「邨社 諏訪神社」 神社入口
入口左で見事に紅葉している紅葉 神池と中央に浮かぶ風雅な小島
大正8年(1919)生まれの江戸流れ狛犬
阿は子連れで、吽は模様入りの玉を持っています。耳長で、威厳のあるいい顔つきをしており、ボリューム感のある力強い体つきをしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正8年(1919)9月24日建立)
参道の様子 境内の様子
拝殿
本殿
境内社