駒形神社

足柄下郡箱根町箱根芦川290(平成19年11月11日)

 この神社は国道1号線のバス停・芦川入口のある交差点を西に入り、営林署脇を通り約150m程進むと左側に鎮座しています。入り口脇には箱根七福神の赤い旗が翻り、境内社・犬塚明神の案内板が立っています。朱の靖国鳥居を潜り参道の軽い階段を登っていくと、鎮守の杜の中の境内はひっそりと神錆びた雰囲気が満ち満ちています。

 御祭神:駒形大神(天御中主神、素戔鳴命、大山祇神)、蓑笠明神(事代主命)
 例祭日:8月3日
 境内社:蓑笠明神社、犬塚明神、毘沙門天
 由緒:当社は元荒湯駒形権現社と号し、古来関東総鎮守箱根大権現と称された箱根神社の社外の末社(枝宮)で箱根宿の鎮守様です。創立年月沿革等不祥ですが、相模風土記に「往古此の辺りが神領の頃、箱根派修験比丘等凡そ六百軒住居し、駒ヶ岳(神社から湖を通して真正面に見える山)より駒形大神を勧請し、お祀り申し上げた」と在る永い歴史を持つお社です。

神社入り口 鳥居の社額
参道の様子 庚申供養塔
境内の様子
嘉永元年(1848)生まれ、細身の江戸流れ狛犬
阿吽の位置が逆で、阿には角が、吽には宝珠が付いています。逆三角形の顔つきですが、阿は上半身がすっぽり欠けたのを補修したようです、前髪が無くなり目が出て見えるので、一種異様な感じがします。全体的にスマートで人間的な狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永元年(1848)9月吉日建立)
妻入りの拝殿
拝殿内の様子 本殿
境内社・箱根七福神の一つ毘沙門天
入り口と社殿
境内社・犬塚明神
境内社・犬塚明神脇で静かな余生を送っているはじめタイプ先代狛犬
顔も体つきも丸々コロンとした感じで、一体は胴の部分しか残っておらず、一対で置かれていなければ、きっと石の塊にしか見えないでしょう。陽だまりを眺めている後姿は、ご隠居様そのものです。
境内社・蓑笠明神社