児子(ちご)神社

足柄下郡真鶴町岩653(平成18年11月11日)

 この神社は真鶴道路から岩漁港に向かって降りていき、学校前と岩海岸バス停の中央辺りから海と反対側の込み入った細い道路にはいると鎮座しているのですが、地図にも記載が無く、分かりづらい場所なので私達は散々迷いました。幸いバス通りに町内の案内板がたっており、そこにこの神社も載っていますからそこで確認されるか、お近くの方にお聞きした方がいいと思います。地図にも記載されていない神社なのに、広い社地を持つ落ち着いた佇まいの気持ちの良い神社でした。又、わざわざ栃木県から彫刻師を呼んで造らせた陶器製の狛犬や、流石海辺の神社です、境内社に龍宮神がありました。
 由緒書きには「御祭神:文徳天皇の皇子 惟喬親王とその御子神
 例祭:7月14日、15日に近い土曜・日曜日
 由緒:延喜年間(17世紀)の創立と伝えられるが、天保年間大災のため社殿を焼失し、古記録等はこの時に失った。
 御子神は親王の後を慕ってきた従者二人と2才になる若宮を擁して当所に来られたが若宮が病を得て夭逝されたので御父と供に奉斎したと伝えられ、以後子供の流行病の厄除けの参拝が多く見られた。
古来、岩地区の人たちの生産と生活の守り神として信仰されている。」と書かれています。
 7月の第2日曜日に執り行われる夏祭りは、花山車(はなだし)、お神輿、お囃子の順で町内を練り歩く素朴なお祭りだそうです。

社号標 神社入口
階段の参道 境内の様子
昭和8年生まれの陶器製狛犬。
写真で阿の顔が大きく写っていますが、これは写し方が悪いのではありません。
実際に阿吽の上半身の大きさがかなり違うのです。
吽は均整のとれた体つきをしていますが、
阿は上半身が太く逞しく腰が異様なほど小さい子で、
大きな顔でガハハッと笑いながら参拝者を出迎えています。
眉毛・鬣・尾など毛の流れが躍動的ですね。
(栃木県鹿沼町 彫刻師・篠原利勝  昭和8年7月吉日建立)
両片拝殿付きの拝殿 拝殿の社額
大きな流造本殿 拝殿前から見た境内
境内社・龍宮神入口と社殿
裏参道入口
由緒と狛犬の拡大写真はこちらで