鹿島神社

つくば市大形1356(平成20年7月13日)

東経140度7分50.02秒、北緯36度8分25.42秒に鎮座。

 この神社は大形小学校南に鎮座しています。明るい入口から石段を上がると二の鳥居が建ち、左に折れた石段上に拝殿が建立されています。その拝殿裏には石垣が組まれ、本殿覆い屋とその左に愛宕神社が祀られていました。覆い屋の中の本殿は全体が華麗な彫刻で飾られ、特に廻縁下は瑞雲の彫刻でびっしりと覆われ、その四隅を力強く凄まじい形相をした邪鬼達が支えています。こんなに手の込んだ彫刻が施された本殿は久しぶりに拝見しました。

 境内に立つ本殿の案内によると、
 「伝承によれば、日本武尊東征のおり、飲み水を求めてこの地に立ち寄りました。その時この地の人が尊に随従して甲斐国に至り、神宝をもらいうけて祭ったのが始まりと伝えられ、中世小田氏が篤く崇敬していました。そのご神体は石で、それを守護するように二体の武将神坐像が本殿内に安置されている」そうです。
 又、境内社の愛宕神社では8月下旬の日曜日に祭礼が執り行われ、夕刻には大きな万灯の曳き廻しも行われるようです。

神社入口
境内の二の鳥居 拝殿
本殿覆い屋 境内社:愛宕神社

県指定文化財の、彫刻装飾が豊富な本殿 正面
延享2年(1745)に大工・稲川平左衛門豊繁、彫工・竹井吉左衛門・根本利助、塗師・伊兵衛により造営されました。
本殿左右側面から
両側面に扉があること、また脇障子を縁端に設けることなど、外に例がない造りだそうです。
本殿裏側壁面の彫刻は麒麟の親子のようです。
本殿向拝下彫刻は神馬と鶴?のようです。
本殿木鼻・狛犬と獏
こんなに凄い形相の狛犬は余り見かけません。
本殿木鼻・獏
本殿縁を支える邪鬼達
阿吽があり、力強く凄まじい形相をして踏ん張っています。
末社二社 末社二社
今では珍しくなった二宮金次郎像